藤井財務省大臣辞任か?

 今日もまた厚い雲が空を覆っている。東の空の一部雲が薄くなった処が朝日で明るく光っている。気温もマイナス4,5度程度だろう。

 
 今日の関心のあるニュースは、

引用 日経新聞http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20100106AT3S0502B05012010.html

藤井財務相が辞任へ 後任、野田・仙谷氏ら浮上
 藤井裕久財務相は5日、首相官邸に鳩山由紀夫首相を訪ね、自らの体調不良を理由に辞意を伝えた。首相は慰留しているが、関係者によると藤井氏の辞意は固く、最終的に受け入れる見通しだ。後任には野田佳彦財務副大臣や仙谷由人行政刷新相、菅直人副総理・国家戦略相らが浮上している。18日にも召集される通常国会では2009年度第2次補正予算案と10年度予算案の審議が控えており、首相は後任の人選を急ぐ構えだ。

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 これは本当に判らない。何が判らないかというとどちらが主導権を持って動いているかである。

 本当に藤井氏本人の体調が悪いのであれば辞任も已む無しだが、もしそれが駆け引きの材料となると話は別である。
 ここで政治的な主導権争いが表面化すれば民主党政権は終わった。この先奈落の底に転落するのは間違いないだろう。そうなれば政界再編とまたもや日本の政治は混乱してしまう。

 国民が圧倒的多数で、民主党を応援した民意はそこに無い。安定した政権でじっくりと腰を据えて経済政策に取組、日本の景気を良くして欲しいと願っていたはずである。
 今は日本にとって経済的有事の時である。今後の日本の将来が掛かった大事な時である。国が一体となって取り組まなければならない大事な時期に、こんなことをやっていて良いのだろうか甚だ疑問である。

 それにしても今回の出来事は、誰が舞台裏で動き回っているのだろう。やはりその本命は、小沢氏となるのだろうが、それに対立する側の動きも妙に生臭く熾烈である。
 国民にとって小沢さんがどのようになろうとも構わない。しかし、政治だけは機能を果たして欲しいのである。
 小沢さんにとって今重要なのは、鳩山さんを支えることである。政治的な暗闘はどうでも良い、もし鳩山政権が転覆させるような企てがあるならそれを阻止して欲しいだけである。



 陰謀論で言えば、この鳩山、小沢両氏の政治資金規正法違反は、やはりアメリカがらみなのかと疑って見てしまう。
 小沢氏の対米姿勢が今回の肝なのは、陰謀論を信じない人でも「トラのしっぽを踏んづけた」と思うだろう。

 しかし、この先の展開は、誰にも読めない。今の政界情勢は、誰にでも目があり目がないとも言える。

 その一つは、対米「テロ」である。アメリカが日本に掛り切りになるわけには行かない情勢になりつつある。本当は、アメリカに取って自民党政権が一番扱いやすかったのだろう。
 対中国に対する圧力を掛け続ける島国を確保しておけば、アメリカへの直接攻撃は多少避けることができると考えていたからである。

 それを元に戻そうとする力が働くのは、自然の原理である。今のゆれ戻しは、その表れであろう。日本に絶対的な権力や組織は存在しないことが混乱の元となっているとも言える。