東アジア選手権 日本 対 韓国

 岡田監督の、ノーアイディアには、見ていて呆れ返ってしまった。

 PKで同点とされた後のトゥーリオの退場は予想外だっただろうが、その前にそもそもの試合の進め方に問題があった。

 中国戦もそうだったが、相手の高いディフェンスに対して、玉田、岡崎、大久保という背が比較的低い選手を並べて得点を取りに行こうという考えに対して問題がある。

 W杯4強というアドバルーンを上げたのだから、世界の背の高いディフェンスに対して上背と体力で負けてしまうのなら、スピードとテクニックは必須である。

 しかし、岡田監督の選考は、その世界の壁に対しての攻めのアイデアが必要でそれを見せて納得させなければいけない。
 もし、今回の選手選考が、オランダ、デンマーク、カメルーンを油断させるためにやっているのだとしたらすごい高等戦術である。応援している国民をも欺くものだからだ。

 しかし、今の岡田監督にその心の余裕はないハズである。今日は勝ちに行ったゲームである。

 本来なら、外国の屈強なDF相手に如何に得点を取れる選手を日本人選手の中から見つけ試す機会を作るべきだった。

 ここに来て、今のチーム戦術に勝ち目はない。何故なら得点をとるためのFWはゴール前で跳ね返されされ、さらに悪いことにJリーグには、世界レベルのDFがいないため、それほど苦労せず得点を入れられるための駆け引きを会得していない選手ばかりである。
 
 それができないのならそれを打ち破るスピードが必要であるが、どの選手も特別速いわけではない。そのため無理にスピードを上げようとしたら、パスミスばかり、サイドのクロスもピンポイントではなく適当に上げるだけ、そのため、前の背の低い選手に選手にボールが届く前にブロックされる。

 本当なら日本の孔壁は、Jで弱いチームが行うように、ゴール前を固めカウンターで戦うしか無い。世界に通用する戦い方と言うけれど、歴史の浅い日本が世界の強豪の仲間入りをするためには勝つしか無い。それがどんなに格好悪くても勝利に勝るものは無い。
 
 その後である、W杯で勝てるチームは、必ず得点を入れられる選手がいる。そういった選手が複数でることを期待するしか無い。

 4年間の準備を否定した試合だった。いくら選手のコンデションがベストで無いにしろ、これまでの練習が無駄になった。

 今後、岡田監督が代表を立て直すことは不可能だろう。そして監督を交代したとしても準備期間は短すぎる。日本のW杯での活躍は潰えたのだ。