基地問題の迷走

 今日も雨、気温も4月頃の気温、と言うことは10度を下回って5,6度になってしまったと言うことである。
 北海道に梅雨は無いと言われていたが20年位前から、この時期には雨の多い天候が続くように成っている。
 北海道も広いので地域によって違うだろうが、札幌周辺の地域、南部から苫小牧にかけては、この時期雨雲ができやすい。
 オホーツク海からの風と太平洋側からの風がぶつかり、丁度冷たい空気と湿った空気がぶつかり合うことで雨雲が発生しやすく成るのだろう。
 だからオホーツク海側の寒気が北海道上空にまで下がる年は雨が多いと言うことに成る。
 
 5月後半6月上旬は、丁度北海道の運動会シーズンである。この時期の雨は、本当に親泣かせで、天気予報に敏感になる時期である。
 今週末は、晴れになるようなので、早朝に花火が上がる音が聞こえるかもしれない。

引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100527-OYT1T00179.htm

日米合意に「辺野古」なら福島氏、閣議で署名せず

 社民党党首の福島消費者相は26日、国会内で記者会見し、米軍普天間飛行場移設に関する政府の対処方針について、「日米合意に『辺野古』が入るなら、閣議にかかる文書に『辺野古』が入っていなくても賛成しない。二重基準であり、サインしない」と述べた。

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引用 毎日新聞(http://mainichi.jp/select/world/news/20100527k0000m030097000c.html

北朝鮮:潜水艦4隻が所在不明…韓国警戒
 【ソウル西脇真一】韓国海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没原因を巡り、北朝鮮が南北間のすべての通信の遮断を表明したことで、意思の疎通が難しくなり、局地的な小規模の戦闘が発生する可能性も出ている。韓国メディアは26日、日本海に面した北朝鮮咸鏡南道(ハムギョンナムド)の基地から潜水艦4隻が姿を消し、韓国海軍が全力で行方を追っていると報じた。

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 戦争の放棄を謳う、日本国憲法の元に育った戦後の国民は、何時か日本と同じように戦争を放棄する国が次々と現れ、世界に平和が訪れると信じていたはずである。
 その理想は気高く乗り越えるのは険しい山を超えるのに等しい。

 その理想を学んだ小学校、中学校では、どんなに理想的な教育を受けても、人の争いは絶えず、時には暴力が伴うことを教えられ、社会に出ては、競争という名のもとその理想から外れたことも会社や組織のためなら、捨て去ることも厭わないことを学んできた。

 理想は理想である。現実はその理想とは別なところにある。それを人間は生きながらに学ぶことなる。
 人は、正義を追い求める。自分しかり、マスコミしかり、正義が絶対正しいものだと考える。しかし、時には人を裏切り、不正義な行いをすることもある。
 それは正しい行いをする自分と、悪を悪と認めて行動する別人格の人間が同時に存在することにほかならない。
 
 また自分が正しいと思った正義だとしても、他の人、国にとって正義にはならないこともある。

 その現実が、「911」のようにテロリストにとってアメリカでテロ行為を行うことは正義であり、アメリカにとってテロリストを援助する国を攻撃することは正義であるという事実である。

 日本の正義からすれば、アメリカ軍の基地が沖縄にあることは正しいことなのだろうか?

 その命題を、日本国民は考える必要がある。日本は、今の状況でアメリカ軍に駐留してもらう必要性があるのか?それとも必要がないのかを判断する必要がある。

 そして丁度時を同じくして、朝鮮半島に緊張が生まれた。

 この先、何時戦争に成るか判らない。もしかすれば、北朝鮮が韓国に攻撃を加え韓国を占領するかもしれない。更にその先の日本にも攻撃を加えてくるかもしれない。
 その次の段階に進んだ時の準備をするべきなのかしないべきなのか?或いは、この時期に北朝鮮が韓国ではなく日本に攻撃を加えてきた場合、日本は、北朝鮮に宣戦布告する備えは果たしてあるのだろうか?

 民主党の迷走ぶりには本当に困ったものだが、社民党の解決策はどこにあるのだろうか?北朝鮮が攻めて来たら、日本は戦わず、アメリカに守ってもらおうと考えているのか、それとも自衛隊を出動させ交戦するのか決断を迫られた場合、交戦せず討死することを良しとして、話し合いで解決しようと今でも考えているのだろうか?

 日本の戦争放棄の条件に国連主義というのがある。しかし、実際に国連が世界各地の紛争をすべて解決できることはない。
 その一つに、アメリカが起こす紛争に国連の力を及ぼすことは不可能である。何故ならアメリカは拒否権を発動して決議をさせないようにすることが可能だからである。
 同様に常任理事国と呼ばれる国は、各々拒否権を発動させる力を持っているため、国連が影響及ぼせる力は、この常任理事国の対応が全てであると言って良い。

 その国連至上主義が果たせることは、紛争前の事に対して余りないとも言える。それが出来ないとなれば次の方法を考える必要があるが、その方法を明確にしないで沖縄の基地問題に限局して反対意見を言うのは、問題だろう。

 社民党が政権を取るとは国民は思っていないだろう。社民党は、理想を掲げる国民が居ると言うガス抜きのような存在である。そのことに存在意義が有り、一定数の支持を得て居る存在である。しかし一端、連立与党として政権に加わった場合別である。それなりの政党としての責任があるだろう。
 もし自分たちが沖縄に基地を作るのを反対するなら、どの地に基地を作るのか、それとも基地を作らないで日米同盟を維持するための方策があるのかを明らかにする必要があるだろう。
 今回の意見は、まるで野党の無責任な言い分に思えてならない。政権与党に加わっても野党体質が抜けきっていないようだ。

 もし県外移設に本当に現政権が拘るなら、5月決着は諦めるべきだろう。昔の自民党的な体質を持つなら、地方の有力者や団体に札束や利権をちらつかせ何とか移転用地を確保したかもしれない。しかし、今の民主党では、小沢さんが動きまわらないと無理だろうが、その動きは現在は止められた状態で有る。下手に動けばまた検察が動くことに成る。
 
 その為に行き詰まったと言って良い状態にある。それを打開するには、やはり鳩山首相の辞任とセットに成ったこの問題の先延ばししか方法は無いのではないだろうか?
 
 しかし、この後すぐに来る参院選を控え、鳩山首相も辞任するわけには行かず、取り敢えずまた振り出しに戻る状況にたどり着いてしまった。
 福島大臣のこの強気の発言も、次の参議院選挙で是が非でも議席を獲得せざる終えないお家の事情と言うのも垣間見える行動だとすれば納得がいく。