辞任騒動

 曇り、夜中は雨が降っていた。気温は低いまま、毎日が過ぎている。本当にうっとしい北海道の梅雨入りである。今週末は果たして晴れるのだろうか?

 民主党は、今日党首選を行うようだ、決まればそのまま総理大臣に就任する。野党は、解散同時選挙だと言うが、この混迷の時期に解散選挙をするなどと言うことはよして欲しいものである。

 なんども繰り返しているが、この時期世界の経済危機は何時日本に飛び火するか分からない。その火が着きそうな状況で、政治的混乱だけは防ぐ必要が有ると思う。
 しかし、何と言うか、みんな火事場で野次馬的見物をするのが好きな様である。しかし、燃えている家が見ている本人の家だとしたら見物する余裕もないはずだと思うのだが、火が自分のところに及ぶまいと高を括っているのだろう。

 今日の朝のTVニュースは、何だか鳩山さんが総理を辞めた途端、全てのもの事が解決してしまったかのようだ。話題は、次の総理大臣の話で有る。本当にお祭り好きの脳天気な脳みそをしているとしか言いようがない。
 
 総理大臣が辞めても、普天間口蹄疫も何にも変わらないのに、何故あれほど物事をスパッと割り切れるのだろうか?そのかわり身の速さ、移り気は、その情報に振り回される国民の身になって欲しいものである。

 確かに、総理大臣が辞めた今、当時の鳩山さんの色々な発言を取り上げてもと言う気持ちはあると思うが、本当に沖縄の問題を考えるなら、沖縄の基地負担の問題を考えるなら、日米同盟を合わせた根本的な解決方法を今取り上げなければまた次に同様の問題が起こることは確実である。

 TVがそういったスパンの長い問題を取り扱うことを視聴率の関係から嫌がるのは判る、それよかお笑い芸人の下らない様子を見せている方が視聴率は稼げるだろう。
 でも新聞雑誌が毎日、読み捨てられるものだとしたら、毎日繰り返し報道できるTVと言うメディアの方がこの問題を取り上げるのに向いているはずである。

 昔流行ったTVドラマに「同情するなら金をくれ」という決めゼリフがあった。この様な政治問題を報じる場合、同情と言う気持ち全面に押し出して番組を作るのだけはやめて欲しいものである。同情は、一部の人に利益をもたらすかもしれないが、国民に不利益を強いる場合もある。