西村主審

 曇り、昨日の夜中に雨が降っていたが、朝にはもう既に止んでいた。雨上がりのせいか湿度が高く風がジメジメしている。

 昨日の夜中に行われた、オランダVSブラジルの試合、主審は何と日本の西村さんであった。
 
 J2の試合でも主審の試合を務めるので良く知っているが、何時もイエローカードを出すのでお馴染みである。そのことは、スカパーの放送中にも言われていた。

 しかし、W杯の主審を務めているが、イエローを乱発しないのは何故と思うようなレフリングを続けている。
 今日の試合も、両方のチームの選手から舐めた態度を取られながらも難しい試合をよく裁いたと思う。何故なら両チームともシュミレーションと本当のファールが非常に多くそれを見極めるのは難しそうだったからである。

 そういう状況の中、レフリングはよくやったと思う、そしてブラジルに選手に出した一発レッドのカードも妥当だっただろう。

 優勝候補ともくされていたブラジルがここで負けてしまうのは非常に残念だが、その負けた一因もあのファールの多さだろう。お互いにファールで潰し合う状況は仕方が無いのだろうが、最初から飛ばしすぎ、お互いに引込みが付かなくなりファールの応酬になってしまった。
 もう少しブラジルの選手が利口だったら、審判も味方につけ試合を有利に運ぶことも可能だっただろう。日本で西村主審を見ているものにとって、ブラジルのファール行為は、勿体無かった。あれ程レフリングに文句をつければカードは出やすく成る、少しあの不満のジェスチャーはこらえるべきだった。
 それでも西村さんもカードを出すのを堪えていたのだから、故意のファールを減らせば逆に相手側のファールが目立ち相手側にカードが出やすく成っただろう。
 そういった意味で、ファールが多いチームと見るや、同じようなファールでも最初からカードを出して試合を仕切ろうとする傾向があるので、その辺りの情報を得ていたならと思う。

 それにしてもオランダ、ブラジルの両者とも何故あれほどラフな試合をしたのだろうか?すごく残念である。ファールをするために試合が止まり、リズムをお互いに悪くしていた。
 
 本来なら、力の拮抗した両チームなのだからもっと良い試合ができたはずなのにと思うのは自分だけではないだろう。
 
 今日の試合、主審のレフリングとしては及第点だろう。しかし、これで決勝を吹けるかは疑問で、やはり戦う選手に最初から極東のJリーグで笛を吹いているという先入観からレフリングの技術を舐められては、試合が成り立たない。
 そういう意味で、3位決定戦の試合で再度レフリングする可能性が高いのではないのではないだろうか。
 これで決勝の笛を西村さんが吹くことになればそれはそれで素晴らしいことである。