雨のような

 朝起きたら雨が降っていた。昨日寝るまでは、まだ雨が降っていなかったので夜中に降りだしたことに成る。
 秋の長雨と違い、寒くはない。却って湿気が増したためジメジメする。

 昨日、今日は、色々なことが決まった日だった。

 まず第一に、スペインがW杯で初優勝したことだろう。そして次に重要なのは、参議院選挙と言いたいところだが、何か絶望感を感じてしまう。この先の日本の行く末に広がる雨降りを予感させる黒雲が進むべき道の前方に沸き上がっているようなものである。

 ここにあるのは、希望などという甘ちょろいものでなく、断崖絶壁から何時か突き落とされてしまうのだなと思わざる得ない状況なのだろう。

 W杯というお祭り騒ぎが終り、世界の人々は今の危機を忘れるために次のお祭り騒ぎを求めてさまようことになるのだろう。本当にアホらしい。

 日本人の愚かさは、それとも人間が人種に関わらずもつ愚かさはどこから来るものなのだろうか?などと馬鹿らしいことを問うても何の意味もないし、更に言えば、自分がどのように生きるのかを知らしめる時がそこにあるのだとも言える。

 このように自分が考えてもどうしようもないと思うとき、そこに諦めの境地があり、そこからまた考えを切り替えることによって新しい何かを求めることに成るのだろう。

 ただし何ら解決策を産むこと無しに新しいことに飛びつくことが人間にとって幸せなことに継るかはまた別の問題である。