円高

 今日も快晴。遠くの山並みに湧き上がるように雲があるが晴天である。気温は暑くもなく寒くもなく本当に調度良い。

 
 民主党の党首選挙が昨日決まり、菅総理が続投ということに成った。日本にとって本当に良かったのか悪かったのか判らない。

 それに合わせてマスコミは、民主党内の党内抗争を煽り立てる記事を乱発し始めた。煙のないところに火を付け面白い記事を産み出そうと必死である。埃のでない布団でも布団たたきで叩いていれば何時か布団の中から埃でなくて中身の綿が飛び出す。
 マスコミの記事や放送は、話し半分に聞くのに限る。どこかに真実は混じっているレベルと考えて良い。それならこのブログもマスコミレベルにはあるということに成る。

 円高が益々進み、最高値を更新している。これが本当の日本の実力ではなく、世界の景気の嵐に何故か円だけが竜巻に飲み込まれ巻き上げられているだけで、何時かは円安に振れる。それまでの度胸試しだろう。

 この円高で国内産業は、海外へのシフトをより一層強めている。円高の日本でモノ作りするより他の国で作って国内で販売すれば利益率は桁違いである。経済の素人の自分でさえ理解できる。

 この円高は、日本の足腰を弱らす世界の陰謀であるとも言える。この円高が何時まで続くわけが無いのだから何時かは円安に振れる。今円高の時にして置かなければならないのは、やはり海外に投資することだろう。
 或いは、ドル建て預金、或いは米欧の景気回復が遅れると予想すれば、中国元、インドルピーなどの新興国の通貨預金なのだろう。振興銀行に預けた人は、全力で解約したお金を外貨預金につぎ込むべきかもしれない。
 もう一つは、海外の企業、土地建物の買収だろうが、これは余程のノウハウを持っていなければバブル期の二の舞である。あの頃は景気も良くて円高で金が余っていた状態だから競うよに海外へ投資したが、それで得したという話を聞かなかった。本当に得した人はきっとだんまりを決め込んでいるのだろう。

 円高で失うものも多いが、今の強い円の時にしか出来ないことを政府や企業はするべきだろう。国内生産の空洞化は避けることが出来ない。中小企業等は、輸出で金を稼ぐことは不可能だから、潰れるところも多数出てくるだろう。その歯止めをどこかでしなければならない。

 しかしそれは淘汰と選別のチャンスとも言える。円高でも強い企業は生き残り、弱い企業は淘汰される。その生き残る強い企業に対して税制面で優遇措置を与え、更に国内への設備投資に対して融資を行えば良いだろう。その割り切りも必要なときだろう。