変換点

 曇り、風もなく昨日よりは冷え込みは厳しくない。それでも気温は低いことに変わりはない。

 
引用 毎日新聞(http://mainichi.jp/select/world/news/20100927ddm002040069000c.html) 

中国漁船・尖閣領海内接触:中国、謝罪と賠償要求 菅首相が拒否
 菅直人首相は26日、沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船による衝突事件で中国外務省が謝罪と賠償を求めていることに対し「尖閣諸島はわが国の固有の領土だ。全く応じるつもりはない」と拒否する考えを示した。視察先の東京都青梅市で記者団の質問に答えた。

 民主党政権も、小沢さんが対中外交にシフトを移す行動を取っていた手前、油断があったのだろう。このまま日中関係は問題なく進んでいくと。

 しかし、対中依存関係が深まることによってある程度日本の金玉を握られた状態になってしまい。中国から離れたくとも離れられない状況になっていたことが今回の大きな問題に成るだろう。

 昔から、対中国に対して警報を鳴らす人がいた。しかし、ブームというか流れというか、中国が金になるということで蜜に群がるアリのように日本企業はこぞって中国に進出した。
 しかし、相手は日本と考え方も違う国である。日本が幾ら義理人情で訴えてもそれを逆手に取り自分たちの利益を求めようとする国である。
 
 今中国が、対日交流を止めたとしてもある程度なら世界で生きていける程度に国力がついたと思えば何時でも日本と縁が切れると考えているフシがある。例えば、中国が今回の件を理由に日本の中国国内の資産を没収することも考えられる。それは軒を貸して母屋を取られることに通づる。
 
 今回の問題は、日本人の常識で考えても世界の常識とは違うということであろう。今からでも遅くはない。日本は対中依存を切り替えるべき時期に来ただろう。
 
 日本人の坊ちゃんお嬢ちゃん気質では到底太刀打ち出来ない。相手は、今まで生き抜くために必死で生きてきた輩である。今の政権を担う恵まれた環境で育てられた人間には伺いしれない底力を持っていると言って良いだろう。

 長い目で見て中国のやり方は、自分たちが生き抜いていくために日本を道具として利用してきただけのことで利用価値がなければ捨て去ることも可能である。 更に言えば、13億の中国人が居れば、国内消費だけで生きていけるだろう。

 今回の件で、日本人の中に色々な転換点を迎えたと言って良いだろう。幾ら平和憲法を以てしても相手が平和主義者でなければ馬の耳に念仏だということを。
 
 そして、今回の件で思い知ったのは、世界で日本の本当の味方になってくれる国は居ないということである。