事業仕訳

 まだ、昨日の雪が日陰には残っている。非常に寒い曇り空の朝である。このまま直ぐにでも冬になりそうな感じがする。


引用 時事ドットコムhttp://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010102800061) 

年金、社会資本整備特会を検証へ=仕分け第3弾2日目−刷新会議
 政府の行政刷新会議(議長・菅直人首相)は28日、特別会計(特会)を対象とした事業仕分け第3弾(前半戦)の2日目の作業を開始する。午前は、厚生労働省所管の年金と国土交通省所管の社会資本整備事業の2特会を検証する。

 事業仕訳は、国民に向けての民主党活躍のアピールの場である。その場の盛り上げが党として努力が足りないように感じる。

 このパフォーマンスは、正しく「水戸黄門」「大岡越前」と同様で、悪だくみを行った悪人が言葉巧みに言い逃れを続けても、最後は主役の登場でそれらの者を「控えおろー」と平伏させるところに面白さがあるのである。そう言った構成でマスコミ各社も報じてきた。

 ただし、何時もなら主役である蓮舫議員も大臣になり、そちらに時間を取られ他の脇役がその場を仕切っているのだが、報道されている顔は地味目である。

 事業仕訳は、真面目な国の仕事なのであるから、極めて整然と行うというのも一つの方法で、多くの衆人の目に晒されずに行いたいという気持ちもわかる。しかし、これを密室で行えば、きっと何も成果を生まないことだろう。
 そういったパフォーマンスを含め衆人監視のもとで公開することがこれを支えているといって過言ではない。だから会場は本当に質素でも、時には怒号が飛び交うような派手な場面も時折おこしながら粛々と行うべきなのである。

 その場面をきちんとTVで報じるべきなのである。それを延々と垂れ流してでも民法は夜のゴールデンタイムでやるべきである。今のどのチャンネルも関西のお笑い芸人とジャニーズが顔を出す番組を延々と見せられているよりは、毛色の変わった番組として視聴率は取れそうに思う。

 今までの視聴率を稼ぐ番組という、セオリーが民放各社に出回って共通のマニュアル化したような番組ばかり報じていても電波の無駄遣いである。

 さらに言うと、民主党のグダグダ感を払しょくするには、起死回生のチャンスともいえる。更に若手議員もここで活躍をすれば次の選挙では相当有利に働くはずである。蓮舫議員もこれで名を上げ将来の総理大臣候補とまで言われているではないか。

 というような考えを持つ人間が民主党の有力者には余りいないようで、それよりも色々重要な政治課題に取り組むのに忙しいらしい。
 確かにパフォーマンス性の強いこの事業仕訳にこだわる事が全てではないだろう。他の重要課題を早く片付けろという外部の圧力も相当だろう。しかしこの事業仕訳をきちんとやる事こそ国民に民主党の姿を見せつけられることである。それが腰砕けになったり消滅した時は、民主党が消え去るときだろう。