詰んだ

 晴れ、大きな雲が空に浮かんでいる。夕方は雨が降るそうである。


引用 毎日新聞http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110705ddm001040036000c.html) 

東日本大震災:松本復興相「助けない」発言 復興相が陳謝、辞任否定 野党は首相追及

 松本龍復興担当相(60)は4日午後、東京都内で記者団に対し、3日の岩手、宮城両県訪問の際に「知恵を出さないやつは助けない」などと発言したことについて「被災者の皆さんを傷つけたということがあれば、おわびを申し上げたい」と述べ、陳謝した。野党などから出ている辞任要求については「すべての(被災)市町村の皆さんに対し、しっかりこれから取り組んでいく決意を表明したい」と述べ、辞任しない考えを強調した。野党は6日から審議を再開する延長国会で、菅直人首相の任命責任を追及し、早期退陣に追い込む構えを強めている。

 菅政権は、これで詰んだようだ。

 自分も震災復興のため、小異に拘らず大同につくことを優先すべきと考えてきた。そのため、これまでの政権運営の不味さも日本が蘇るなら耐えなければならない生みの苦しみの一つと考えていた。

 しかし、それを担当する大臣が、あたかも占領軍の指揮官のように振る舞うことは許されることではない。少なくとも人心の安定をまず進めることが最初の役割だろう。

 そしてこの人を任命した菅総理の任命権者としての責任は当然ある。それは、この担当にふさわしくない人物を軽々しく任命した所に罪はある。

 このために、震災復興、ひいては日本の復興の足かせになることは間違いないところである。潔く退陣するのが日本の将来のためともいえる。

 つくづく巡りあわせとは恐ろしいものである。坂道を下りだすと色々なことがまるで降ってわいたように次々と起き、それがまるで鳴りを潜めていたかのように次々と噴出してくる。

 それはもしかしたら自分たちが作り上げてきた社会的構造が自分たちの行く末を決め始めたようでもある。この先、菅政権、民主党政権は崩壊へと向かうだろう。更にそれに代わる別な党が政権を担当したとしても、我々が作り上げたシステムは、その権力を持った人間を地に引きずり降ろそうと虎視眈々と狙いを定め動き出すだろう。

 それは、まさしく人間の卑しさを最大限発揮させるために機能していると言って良い。