技術立国

 晴れ、今日も真夏日である。朝から既に気温は30度近くに迫っている。


 数日前、本屋で日本の技術が世界に盗まれるという本が置いてあった。

 そんな話は、何時の話だろう。既に日本の技術が世界に盗まれる危機だったのは10年以上前の話で、今となっては、日本独自の今後発展しそうな技術は底をついたと言って良い。既に盗まれる技術は無い。

 このバブル崩壊から20年程度経ったが、「その後遺症から、日本はまだ立直っていない。」といつも言い訳していたが、実際のところ、今までの技術の応用でそれなりの成果を上げてきていただけで、そこから一歩も進んではいなかったのだ。

 確かに半導体、液晶TVなどの分野は、日本の工業を支えてきてはいたが、その技術も何時かは追いつき追い越されるものである。今後、世界の各国と競って生きて行かねばならない時期に10年以上前からきていたのだ。それを何を寝言のような話で本にして売っているのかということである。

 NHKでやっていた技術立国日本ではないが、あの映像そのものがセピア色に包まれていたが、これからはもっと日本の姿は色あせていくだろう。

 

 しかし、栄枯盛衰が必ずあるように反対に新しい技術開発を続ければ続けるほど何時かまた必ず成功する時がやって来る。それは、時の流れに支配された理みたいなものである。