曇り、気温は昨日より低く感じる。日中は雨になるらしい。
引用 ロイター(http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-23497120111005)
ギリシャで全国規模の公務員スト、学校も閉鎖
[アテネ 5日 ロイター] ギリシャは緊縮財政に反対する国家公務員による全国規模のストに突入し、鉄道や航空便がストップし学校が閉鎖されたほか、多くの労働者が街頭でデモを行っている。
アテネ中心の広場には公務員、年金生活者、学生らが「富裕層が支払うべき」などと書いたプラカードを持って集まっている。共産党系の団体は、中心部のシンタグマ広場に向けて「雇用も権利もない。上司のために犠牲になるな」などと叫びながらデモ行進している。
今回のストは公務員を中心としており、デモを除けばアテネ市内は平静。19日には民間部門も参加した大規模なゼネストが予定されている。
ギリシャの労働力の20%程度を占める国家公務員は憲法によって職が保障されるなどの特権を享受しており、民間セクターからは批判の声もでている。
EUの財政危機の引き金を引いた当事者のギリシャは、世界の経済を守るというよりは、自分たちの暮らしを守るため必死である。
傍から見れば滑稽でもあるが、当事者の彼らにとってこれからの生活の保障が途切れることが最大の恐怖であるのだろう。
確かに、財政破たんは、国民個々の責任ではない。その国民が営む国家の責任である。その国民が主か国家が主かという事なのである。
あくまでも国民は犠牲者であり、その国民によって成り立つ国家の責任であることは疑いもないことである。しかし、それは反対に言えば、自分たちが責任を取らないための方便でしかない。
例えば、今ギリシャが財政破たんの責任を取らなければ、EUが経済危機を迎えることになる。一国の国民が認識を改めないことでEUのみならず世界が混乱に陥れられる結果になるのである。
目先の利益が将来の利益を失うことに気付かないことこそ不幸の始まりと言わざる負えない。
アメリカでも、FACEBOOK、twitterで呼び掛け合い集まったデモが起きている。それは、富の偏在と、貧困層の救済を訴えているものである。まさしく平等を求め、富の再配分を訴えている。富裕層から貧困層への富の還流である。
まだこの動きは小規模のものだが、何らかの対処を今のうちにしておかなければ、世界中で暴動のようなデモが起こりかねないだろう。
昔、ソビエトがデモで時の帝政を打倒したように、今の価値観を破壊しようとするだろう。全ての物を破壊しつくし、また無から社会を再構築するようなものである。
それが人類の活力を生んできたのかもしれないが、とことん文明機序を破壊しつくせば、それを再構築するのにどれ程の時間が掛かるだろう。