家政婦のミタ

 曇り、昨日の夜中の雷は凄かった。稲妻が光るたび天窓をとうして一瞬部屋が明るくなる。それが10回以上続くのだから眠れなくなる。

 気温は、曇りのためか非常に温かい。それでも夕方は冷え込み吹雪になるらしい。

 

 最近のTVドラマで面白いと思ったのは、「家政婦のミタ」である。

ドラマの脚本は、コメディなのかメロドラマなのか一貫していないため少しストーリーとしては無理をしているところがある。

 ただし、そのバランスが整えられこじんまり纏まっていればそれなりにつまらないものになったかもしれない。ドラマのセオリーを外したところにこのドラマの面白いところがあるのだろう。

 このドラマの始まりは、家政婦のミタさんがロボットのようなサイボーグのような演技をするところから始まる。この時点で視聴者の予想は、SFものと考えただろう。

 その命令されたらなんでも忠実に行うというのはまさしくそれである。しかし、途中からその期待を裏切られ、ミタさんに人間としての過去があるということが判って来る。

 そして昨日の展開は、前回の次回予告であった学芸会を破壊するというミタさんの行動が夢落ちだったことが判る。

 この辺り、制作する側で如何に過激にして次回の放送を見させるかという手法が伝わるが、その辺りを夢落ちで片づける方法は少し手抜きかもしれない。

 まあ見ている方は、この物語が、普通のドラマなのか現実を無視したドラマなのか不安を持ちながら見ているわけで、ミタさんが大暴れしたら現実世界では逮捕拘留は間違い無いところなので、その辺り納得したことだろう。

 次回予告では、ミタさんが、普通の女性に戻るシーンと過去を告白するシーンとが放送された。

 果たしてこのまま期待を裏切るストーリーを続けるのか、それともどこかで予定調和の見ているものを納得させる終わり方をするのか、作る側と見る側の駆け引きというところだろう。

 最後に、この作品のテーマは、家族を愛する、人を愛するという事はどういう事なのかという問いかけである。

 現実に家族の繋がりは、希薄化している。理想的な家族の裏側に愛情が本当にあるのか、その愛情をもって人を愛することがどういうことなのか問いかけることなのだろう。

 しかし、その問いかけの部分も、きちっとまとまりを付けて最終回まで持っていけるか期待である。