大臣

 曇り、気温はマイナスである。昨日は、温かくなって雪が融けると思いきや、完全に予想は外れ、厳しい寒さが続いた。明日は、大荒れの予報なので、このまま根雪になるのだろう。

引用 毎日新聞http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111203ddm002010093000c.html) 

一川防衛相:自公、問責提出へ 与野党、「復興」一転「対決」へ 政権運営に打撃

 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐる防衛省高官の不適切発言は2日、一川保夫防衛相の進退問題に発展する可能性が高まった。来年の通常国会衆院解散・総選挙に追い込みたい自民党にとっては格好の政権攻撃材料となり、東日本大震災の復興関連予算・法案で協議を重ねてきた民主、自民、公明3党の関係も一気に対決ムードが強まる見通し。消費税増税の協議も自公に呼びかけている野田佳彦首相の政権運営には大きな打撃となりそうだ。

 またもや、失言による大臣の辞任が有りそうな様子である。大臣の資質というものがあるとしたら、全くもって遺憾だが、そもそも大臣の資質が無い人間が政治家をしているとしたら、全くもって過剰反応である。

 なぜなら、無いものを無理にねだるのは、それ以外の何物でもない。

 以前の自民党政権時代、政権交代が無い代わりに、大臣の辞任は、ある意味ガス抜きだった。

 大臣交代の実績が万年野党の社会党の仕事だったからである。そのため、自民党もそれをいかに防ぐかということに知恵を絞り、大臣は答弁を官僚に任せ、自分ではしないものだった。

 それが大臣の椅子を守る唯一の方法だったが、それを怠って自分で発言した場合や直接答弁しなければならないような大臣は、その質問をはぐらかす方法を身に着けていたと言える。それで大臣がやって行けた平和な時代だったともいえる。

 しかし、民主党は違う。何故なら自分たちで官僚の代弁を禁じる公約で選挙を戦ってきたからである。そのワンクッションが無いため、どうしても自分が前面に立ち質問を受ける立場に立たざる負えなくなってしまった。

 そういった、訓練を受けて大臣になったわけでは無く、普通のおじさんおばさんが勢いで国会議員になってしまったのだから、何もないわけである。

 そんな人間が大臣まで上り詰め、普段と同じ答弁をしていたら失言問題を引き起こすことは必至である。

 

 庶民の大臣が悪いというわけでは無い、それなりに世間を知っていて人間の情を理解している可能性が高い。しかし、それが全てであればただの人であって、人の上に立ち国政を担う人材として相応しくは無い。

 民主党も、大臣にする人材をあらかじめ、大臣らしい振る舞いができるように教育をしておくべきだろう。

 それができないなら大臣の椅子に座るべきではない。