日本対シリア アジアカップ

 晴れだが、まだ外は暗い、これから夜が明けるため。気温はものすごく低い。マイナス20度近くにはなっているだろう。外を歩くとたちまち耳が凍傷近くになる程である。


 昨日、正確には今日の早朝になるのだが、目が覚めたついでに試合を全て見てしまった。アジアの中の日本のサッカーレベルを見る上で丁度良い大会である。

 しかし、日本人選手の調子は今一つの感がある。それもあの長いワールドカップを戦い、その後直ぐ所属チームに戻り試合をこなしてきた。殆どの選手たちは、休み期間なしでこの試合に出ているわけである。

 他国のチームと比べ、技術は上回っているのだが、今一つ呼吸が合わないのと、体の切れが鈍っているようである。例えば、FWの前田選手などは、Jリーグが終わり中断期間があったせいかゴールの枠にボールを飛ばす感を失っている。

 更に両サイドの内田、長友選手などは、まだシーズン中に関わらずパス、トラップの精度が上がらない。更に今爆発的な活躍をしている香川選手が今一つ調子の波に乗れていない。その一つがトラップで足元に置く技術に優れていたはずなのに、どうしても長くなってしまう場面が多い。そのため上手くシュートタイミングをつかめていない。
 
 それに引き替え、ロシア組の本田、松井選手は、上手く仕上げてきている。この2人がゲームで動いているのでまだ日本にチャンスが生まれている。また、長谷部選手もチームキャプテンとして相応の統率力と運動量で上手くチームを動かしている。

 試合は、すごく見るものを興奮させるゲームだった。それが優れた技術の見せ合いで興奮したのではなく、PK、イエロー、レッドが飛び交うゲームとしての興奮であった。

 更に問題なのは、解説とアナウンサーの掛け合いが、あの時間帯にしては盛り上がりすぎていたことである。深夜の日本であの放送はつらいものがある。実際後半は、消音で見たほどである。音が無くても充分試合の動きは判るためある程度冷静に試合を見ることが出来た。

 TV局には、申し訳ないが副音声で試合会場の音だけ流すというような放送を願いたい。