キックオフイベント

 曇り、少し風が強い。気温は、マイナス10度より高いだろうか。西の空には灰色の雪雲が見える。日本海側は雪なのだろう。

 昨日は、午後からドームで行われたコンサドーレ札幌のキックオフイベントに行ってきた。日ハムの祐ちゃんのところには1万人が集まったらしいが、ここ札幌のドームには、5千人程度の人が集まった。

 毎年コアなサポートをする人たちは、このくらいいるということである。この人たちは、どんなにコンサドーレ札幌が不振であっても見放さないでいてくれる人であろう。

 HFCの中の人もここに集まってきてくれた人たちを核として集客に努めることが一番簡単で重要だろう。何故簡単かというと、ここに集まった人それぞれ一人に一人でも多く連れて来てくれれば、1万人の集客が見込める。更にそこに連れてこられた人の何割かがコアなサポーターになりまた一人連れてくれば、ネズミ算とまではいかないが何時かはまたドームを満員にすることが可能である。

 その人たちは、どんなに負け続けようがチームから離れにくい人たちになるだろう。果たしてその考えがHFCの中の人たちに有っただろうか?

 毎年行われるイベントのためか、進行通り時間は過ぎていく。選手とサポーターとの一体感もなく淡々とスケジュールをこなす進行方法に選手と見に来た人たちの間に一体感は果たして生まれただろうか?少し疑問が残る。
 これなら町内会の役員が義理で行っている夏祭りと変わりない。そこに何らかの魅力ある行事として行っているという気構えが感じれらなかった。

 きっとそれは、コンサドーレ札幌という組織が目に見えないから距離があるのだろう。もしやるなら司会進行もHFCの職員が顔を見せればよい。そしてHFCの影の立役者だということをもっと目に見えるところで晒せば良いのではないだろうか。

 それが無いため、一応やってみたという雰囲気が漂うことになるのだろう。もしかするとそこかしこに歩いていた裏方さんを務めていた人たちがそうであったのだろうが、何か工夫が感じられない。

 更に選手たちもシーズン前の大事な体だろうが、全員がグランドに出てもっと存在をアッピールしても良いのではないだろうか?昔のキックオフはそんな感じだった。グランド内を歩けば多くの選手と握手が出来写真を撮ることが出来たきがする。


 そうして淡々と進行は続き、今回の目玉である、サポーターソングの表彰が終わり、最後に監督の挨拶があった。

 昨年の最後の試合の挨拶の反響が堪えたか監督の挨拶は、おちゃらけたものでは無く、真面目なあいさつで締めくくられた。その言葉に何の感動を感じなかったのは自分だけだっただろうか。

 言葉は言霊である。通じる人がいればいるほど連帯感は強まる。そして大きな力を生み出すことが出来る。それが言葉の魔力である。どんなにか細い声でも心があれば通じるはずである。
 選手たちは、舞台あいさつの中で何度もJ1という言葉を繰り返していた。そこに本当にJ1に行きたいという心が伝わってきた選手が何人いただろうか。