迷走

 曇り時々晴れ、風は強い、体感気温は零度に近い。中々初夏とは言いにくい気候である。


引用 時事通信(http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011060200067

不信任案、きょう午後に採決=民主対立、多数派工作大詰め−衆院本会議

 自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が共同提出した菅内閣に対する不信任決議案の採決は、2日午後の衆院本会議で行われる。民主党小沢一郎元代表、鳩山由紀夫前首相が賛成を表明し、同党から大量の造反者が出るのは確実。これに対し、岡田克也幹事長ら党執行部は造反者の除籍処分も辞さず、ぎりぎりまで切り崩しを図る構え。双方の多数派工作は激化し、政局は最大のヤマ場を迎える。

 やはり小沢さんが居る所に安寧は無い。まさしく病気である。それについていく腹心たちもどういう思いで彼についていくのだろうか。彼と一緒では、いつまでも安定した土地にたどり着けないことを承知でついていくのだろうか?

 民主党という、ある意味寄せ集めの集団の舵を取るのは大変である。主流にいると思っていたらいつの間にか傍流に落ち、ましてや今回は政治資金の問題で仲間外れにされようとしているのを感じとり行動に出たことは心情的に理解はできる。

 しかし、自民党には、政治資金問題で攻撃された身である。もしここで不信任案が可決されたとして、民主党内では少数派になるわけで、民主党内でトップになることができなければ、その攻撃されていた自民党と組む事になるとしたらどこに政治の大義があるのだろうか?

 自民党も公明党も取りあえず不信任を出したが、果たしてその後の政局に関してどのようなビジョンがあるのか国民に明らかにしていない。
 次の政権の在り方を明らかにせず国民の信頼を果たして得られるものだろうか?

 更に、もし今回の造反組である小沢、鳩山グループと組むとしたら、今まであれだけ攻撃してきた人たちとともに政治ができるのだろうか?
 もし仮に連立を組んだとして、小沢さんが作ったマニフェストに対してあれだけ反対してきたのにどこに政策の一致点があるのだろうか?
 小沢、鳩山グループにしても自分たちが考えたマニフェストを実現しようとしているのだろうか?

 どのような結果になろうとも政局の混迷を深めた責任は重い。