原発

 曇り、午後から雨の予想だが、土曜日曜と北海道は気温が低い日が続く。今日も朝は非常に涼しい。

引用 朝日新聞(http://www.asahi.com/politics/update/0627/TKY201106260380.html

「再生エネより原発賠償の法案優先」 自民・谷垣氏

 自民党の谷垣禎一総裁は26日、福島県郡山市での講演で「(原発事故の)被害者に賠償して生活を立て直す責任を東電が背負っている。スキームをつくらないといけない」と述べた。菅直人首相が意欲を示す再生可能エネルギー特別措置法案よりも、原発事故被害者への賠償金を国が仮払いするため野党が提出した法案の審議を優先させるべきだとの考えを示した。

引用 河北新聞(http://www.kahoku.co.jp/news/2011/06/20110627t61007.htm

「原子力推進せず」 自民党福島県連 幹事長表明

 自民党福島県連(会長・吉野正芳衆院議員)は26日、福島県郡山市で定期大会を開き、県連の斎藤健治幹事長は活動方針の説明の中で、原子力政策を推進しないと表明した。一方で大会に出席した谷垣禎一総裁や原発立地町の党員からは「脱原発」に慎重な意見も出された。
 本年度の活動方針で、県連は震災復旧や福島第1原発事故への取り組みを強化することを決めた。斎藤幹事長は活動方針の説明で「原発推進を深く反省し、安全な環境づくりを目指す」などと話した。
 さらに斎藤幹事長は「電力事情を考えれば、全国の原発を停止させるのは難しい」としながらも「福島県内での原発増設や福島第2原発の再稼働はあり得ない」と強調した。
 こうした「脱原発」方針について、谷垣総裁は大会後の取材に対し「(全国の)原発を止めて再稼働もしなければ、東北を再興していくエネルギーもなくなってしまう。安全性に責任を持つ体制をつくり、当面は動かしていくより仕方ない」と述べ、慎重な姿勢を示した。
 さらに浜通り地方の党員からは「多くの住民が避難している中で、検証もせずに方針を決めるのは時期尚早だ」と反対意見も上がった。

 本当に谷垣氏は、政治感が無い人である。きっとそういう星の下に生まれてきたのだろう。これは持って生まれてきた運命でそれを変えることは普通の能力しかない人間には不可能。

引用 毎日新聞(http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110625ddlk18040637000c.html

もんじゅ:落下装置撤去完了 弱点露呈 復旧費用17億円、工事に10カ月 /福井

 高速増殖原型炉「もんじゅ」で原子炉容器内に落下した炉内中継装置(3・3トン)本体の撤去は、夜通しの作業で24日午前5時ごろ終わった。昨年8月の落下から10カ月近くたち、撤去の工事費や新たな装置の購入で約17億5000万円かかった。東京電力福島第1原発事故で、国の原子力政策の行方自体が不透明になるなか、今回の設計ミスによる同装置落下は、トラブルがあれば長期停止と多額の費用を要するもんじゅの弱点を改めて示した。

 年間の維持費が100億円といわれ、更にそれだけではなく、事故対策費、設計変更、施設改造など、多額の金が湯水のように注ぎ込まれてきた。さらに今回の事故処理が終われば、40%の出力試験を行う予定であるそうだ。もし今安全に取り壊せることができるならすべて終わりにすべきだろう。
 もんじゅ自体は、1990年稼働だから、既に20年が経過している。その当時の安全基準で作られた施設がこれからの災害に対して十分な対応がとられているとは考えられず、はっきり言えばお荷物になっている。それでも推進し活用しようとしている人たちの利益のために続ける必要はないだろう。

 しかし、最近、巷の世論に迎合しだしたのか、テレビ、新聞の論調が原子力推進派ばかりではなくなってきた。風見鶏の面目躍如といったところか。
 原発推進のため、菅総理を引きずりおろそうとしてきた動きについても堂々と政治面に載るようになってきた。今までなら考えられなかったことであるが、風向きを読む、あるいは風向きが変わったことで記事にできるのかその辺は判らないが、昨日の敵は味方、あるいは敵の敵は味方というべきか。

 一歩も二歩も間違えてしまえば、それで終わってしまう世界、あの大震災の時、この困難をみんなの力で乗り切ろうと叫んでいた人たちの、気持ちは一つだったが、困難を乗り越える方法論はそれぞれ違ったということである。