なでしこ

 晴れ、直射日光が晒した素肌を差すようである。日中の気温は、30度近くになりそうである。

 昨日は、一日なでしこジャパンの話題で持ちきりである。

 その中で、やはり手のひら返しがひどいのは、何といっても「フジテレビ」である。放映権を持ちながら、準決勝まで放送せず、更にまさか決勝まで行くとは考えていなかったに違いない。
 
 テレビにとって、やはりスポーツは、優れたコンテンツの一つである。そのコンテンツを大事に育てなければ今後にも生かすことはできない。その点でいえば、日本のテレビ局はどこもコンテンツを大事にしない。廃り流行を敏感に追っかけ、消費尽くし視聴率が上がらないとなれば、簡単に捨ててしまう。

 今回の女子サッカーの持ち上げも、きっと一過性のものに終わってしまうだろう。帰国と同時に集中的にスポットライトを浴びせ選手たちを引っ張り回し、1か月も経てば、まるで何も無かったかのように使い捨てられるのは目に見えている。

 しかし、今回の放送で気付いた人は気付いただろう、まだ荒らされていない良質の素材だということを、このまま大事に育て上げれば、これから五輪予選もあることだし、男子も併せ息の長いものになるだろうことを。

 できることなら、日本サッカー協会Jリーグが主体となり女子サッカーもきちんと育てて欲しい。今後Jリーグのチームは、必ず男性チームの他に女性チームを併設しなければならないようにすべきだろう。