自分に気づく心理学

 朝から雨が降っていたが今は曇りである。今日は極地的ににわか雨が降るらしい。

 
 先日本屋に立ち寄って、平積みされた本の中に「自分に気づく心理学 加藤諦三著」があった。出張に向かう途中だったので生き帰りに読もうと思ったからである。

 心理学というのは、学問の領域の一つである。心理学と言いながらそのくくりは大きいが、その中の精神分析が最もポピュラーではないだろうか。
 またその精神分析手法においては、ユング派、フロイト派と呼ばれる方法論があるのは有名である。とここまで書いてしまったが、自分は素人であるので、間違っていたらごめんなさいである。

 で最初の本の話に戻る。書いていることは、非常にまともである。ある意味今までの人生の積み重ねで経験したであろうことを土台にしているためその文章に安心感がある。
 確かにそうであろうと自分に思い当たる節もあり、自分を再度分析する手掛かりになる。読んで損は無い本である。

 自分が人からどう見られているか、あるいは自分はどういう人間なのか正直気付くことは大変難しい。定型化された自分の持つ本来の性格などないし、その時々により色々な変化をする。その変化の過程で起こる自己矛盾に人は悩みを抱えるのだろうと思う。

 人から見える自分、自分が思う自分の姿を意識してしまうと、自分の本来の姿を見失うことになるし、その姿を探すために放浪の旅に出かけてしまうこともあるだろう。

 ただ、自分の姿を見失うことは、誰でも起こりうることで、その見失った後に新しい自分が作られていくことも事実である。自分をより良い方向に変えるためにも時折自己分析してみるのも人生を過ごすための良い方法になるだろう。