あほらしい

 曇り。気温はマイナス5度くらい。

 

 朝のTBSでやっている番組。出ている政治家の発言が、余りにも大衆迎合的な甘言しか言わない内容に軽く腹を立ててしまった。

 国に余裕のあるうちは、勧善懲悪的な物言いも大衆受けするだろう。しかし、世界がこのような状況の中で果たしてそんなことを言っていられるのだろうか?

 

 全ての国民が満足するような政治は無い。結果的に国が豊かになり、満足していない国民の生活が豊かになるような政治はある。必ずどこかで不利益を被る人がいるのは致し方ないことである。

 しかし、今の選挙では、税金を納める金額に限らず一人一票である。国民の大多数は高額納税者ではない。選挙に於いては、高額納税者の意思は反映されにくい。

 

 そのため、富裕層は寄付という形で政治家に影響力を及ぼす。

 結果的に、選挙の際には、一般向けの肌触りの良い政策を並べることになる。

 今は、解散総選挙の気配が漂っているため、政治家は目先の一票に汲々としているため、大衆に向けたプロパガンダを繰り返す。

 しかし、選挙が終われば、大衆へ向けて行った公約は、いつの間にか内容をすり替えられ、富裕層や一般層どちらに向けた政策なのか判らないようなものをせっせと編み出し、何も実際のところ解決しないところに話を持っていく。

 

 その結果が今までの自民党政治であり、民主党政治なのである。今までと同じことをしていても政治は何も解決できない。

 そのため、日本の政策は、官僚が編み出したものに置き換わり、徐々に内容は、公務員の都合の良いものに作り替われてきたわけである。

 政策立案能力は、官僚が秀でている。その作られる政策を監視する第三者の役割をすべき政治家が、概ね無能のため何の制御も効かなかったことに問題があるのである。

 

 ここでいくら叫んでみたところで何も解決はしないことは重々承知である。この程度の事ならサルでも言えるだろう。

 

 実際のところ日本は、そのレベルの国になったわけで、そこに住む国民の姿を映しだしたものが今の政治家なのだから言わずもがなの事であると納得するしかない。