札幌 初勝利

 晴れ、暴風雨から一夜明け、雪で白くなった景色は4月を感じさせないものがある。気温は零度近くである。


 昨日は、ナビスコカップが有り、コンサドーレがJ1復帰後初めての勝利を挙げた。札幌もメンバーをリーグ戦から総入れ替えで臨み、相手も先発の殆どが控え選手という試合だった。

 Jリーグにはベストメンバー規定があるので、本来なら総入れ替えはできないのだが、リーグ戦開始5試合目以降の既定のため、総入れ替えが可能なようだ。

 お互い、リーグ戦へ向けての選手の疲労を考え総入れ替えを行ったのだろう。その試合で、札幌のルーキー選手である榊選手が決勝点を決めて逃げ切った。

 本当に、入団一年目の選手は、伝統的に活躍をする。それは、まだ色々な事を考えずにプレーできるからだろう。そして必ず2年目にスランプに陥ることが伝統のようになっている。

 選手の本当の所は判らないが、2年目にもっと飛躍しようとするあまり、ゴールを決めよう、無得点に抑えようという気持ちが緊張をや力みを生む。それが試合の大事な場面での動きを鈍らせるのだろうと思う。

 1年目は、その期待が薄いためと、プロ選手と混じって初めてゲームをすることの考えばかりで、無我夢中で体を動かしてしまう。それが結果的に過度な緊張を生まないのだろう。

 

 しかし、最初の大島選手の1点目は、さすがだった。相手選手が転んでしまったのはかわいそうだったが、そのボールを奪い、キーパーと1対1になり慌てずシュートせず相手の動きを見ながら逆に蹴り込むのは、やはりベテランならではのものである。

 普通なら、却って慌ててしまうためキーパーに当ててしまうことが多い。

 これで土曜の試合が楽しみになった。サポーターもリーグでの1勝を見に大勢駆けつけるだろう。ただ札幌の選手には、気負うことなく試合に臨んでほしい。