薄曇り、気温は4,5度と低い。しかし、週末は晴天で気温も上がるようだ。
引用 神戸新聞(http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0004984418.shtml)
18日午後2時半ごろ、神戸市西区伊川谷町有瀬の民家で、この家に住む無職藤本須美惠さん(91)が亡くなっているのを、住民の通報で駆けつけた神戸西署員が見つけた。同居していた藤本さんの長男が「母は1月末に死亡したが、放っておいた」と話したため、同署は19日未明、死体遺棄容疑で無職藤本克巳容疑者(61)を逮捕した。
引用 共同通信(http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012041901001924.html)
19日午前11時20分ごろ、神奈川県藤沢市鵠沼松が岡の住宅で成人男性が死亡しているのを、市の地域包括支援センター職員が見つけ110番した。県警と市によると、遺体は一部白骨化しており、この家の一人暮らしの男性(72)が周囲に気付かれずに孤独死した可能性があるとみて身元や死因を調べている。
最近特に多くなったわけでは無いが、高齢者による介護疲れ殺人、或いは自分の父母の介護に疲れてというニュースが当たり前に聞こえるようになった。
高齢化社会を迎えた日本の姿の一断片だろう。そういった自分たちの老後を考えて、政治家や官僚が築いてきた高福祉社会の夢も多くのシロアリの群れに食い散らかされ、その残骸しか残っていない状況に陥ってしまった。
夢に見ていた社会を築くには、現役世代からお金をかき集めなければならないはずなのに、その若者たちの働く場所が無く、それを負担できる現役世代の数が減って来るというまさに泣きっ面に蜂状態である。
本来なら高齢化社会を迎え、老人たちは現役からリタイアして、若者にその席を譲ることが普通なのだが、自分たちの年金までの期間を過ごすまでその席を譲れなくなってしまった。
60歳定年後、貰えるはずだった年金は、65歳までいつの間にか引き上げられ、更に運が悪ければそれも貰えずあの世に行ってしまうかもしれない状況である。
豊かな老後を迎えられた世代も、オレオレ詐欺や犯罪に巻き込まれ、その幸せに暮らせるだろう生活に備えた蓄え失ったり、寿命を失ったりする世の中になってしまった。
しみじみ人生を豊かにするのは、お金ではないというのが良く判るのだが、その最低限のお金が無ければ家屋敷も召し上げられる世の中になってしまったのは残念なことである。
これだけ失業者が溢れ、若者に職が無ければ老人も安心して暮らせないことは確かである。本当に雇用の場を作ることをしなければ日本社会は崩壊してしまうだろう。
そういった高齢化社会の姿は、日本だけではなく、今飛ぶ鳥を落とす勢いの中国も迎えているという記事が朝日新聞に出ていた。人口14億の人間の将来を保障するのは容易くない。
いまの中国に陰りが現れ、政権崩壊という危機が訪れてしまえば、世界の動きは完全にストップしてしまうだろう。
高齢化社会を迎えた今の日本に、子供が一人生まれる毎に、その子供が将来背負う人の重さを考えると大変だと思う。そうならないように自分はと思うが、こればかりはある意味定めのまま生きるしかない。