コンサドーレ札幌の今後

 晴れ、気温は低い。これで紅葉は益々進みそうである。



コンサドーレ札幌も降格が決まり、残り4試合(訂正:6試合)である。そして今季最速でJ2降格が決まったこともありサポーターミーティングが開催された。

引用 報知新聞(http://hochi.yomiuri.co.jp/hokkaido/soccer/news/20121015-OHT1T00094.htm) 

コンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブ(HFC)は14日、札幌ドーム内で、初のクラブ主催サポーターミーティングを開催。HFC側は、矢萩竹美社長(62)、三上大勝強化部長(41)はじめ社員約20人全員が出席し、集まった277人のサポーターと約3時間半にわたり、意見交換した。

 質疑応答では男性サポーターが、「石崎(信弘)監督に責任を取らせたが、社長、強化部長の責任はどうなのか」と詰問。矢萩社長は「今の時点で私が(進退を)言うことはできない。どういう形にするかは皆さんの前でお話しする時期ではない。(ただ)結果が出ていないことの最高の責任は私がとるべき」と自らの進退について結論を先延ばしした。三上強化部長については「今年だけの結果で(責任を)負わせる考えはない。(予算の)限られた中で役割は果たしている」と擁護。三上氏本人は集会後、「周りの人に認められるなら引き受けたい」とした。

 初の試みに「コンササポーターのコアになる部分の方の叫びがあった」と矢萩社長は一定の手応えを強調。来年も継続開催の方向だ。不満、提案、激励。クラブを愛する草の根の声が届いたどうかは、これから明らかになる。

 ハッキリ言ってしまえば、運営は、HFCが行い、それを決めるのは社長である。間違っても株主や後援者、サポータの意見がこれからを左右してはならない。それを許してしまえば、だれも社長の意見を聞かなくなるし、HFC自体が分裂してしまうからである。

 株主や後援者サポーターが口を挟めることは無いが、意見や文句を社長にはいう事が出来る。

 では、コンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブの社長はどのようにして決められてきたか?

斉藤 達 【元川鉄サッカー部部長】(1996-1997)

金井 英明 【其水堂金井印刷社長】(1997-1998)

田中 良明 【元札幌市助役】(1998-2003)

佐々木 利幸 【元札幌市役所局長】(2003-2005)

児玉 芳明 【元道新スポーツ社長】(2005-2008)

矢萩 竹美 【元道新文化事業社社長】(2008-)

 最初に社長になった斉藤さんを除き、金井さんは、コンサドーレ札幌を立ち上げた時の一人である。その後は、札幌市、北海道新聞社から天下ってきたわけである。

 

 真にサッカー競技を知っているわけでもなく、全くの素人が経営に携わるのだからそれなりの苦労は当然有って当たり前で、その苦労を自ら引き受けて行く前向きな姿勢が無ければ社長業は務まらない。

 無い袖は振れないのは当たり前で、身の丈に合った経営が求められるのは間違いないが、それは、必ずしも消極的な運営をすべきという物でもない。消極的な運営を続けていてはいつか会社は残ってもチームは残らないことにもなる。

 その辺りのバランスを取れる人間を探していかないときっとHFCは消滅してしまう可能性が高いと言えるだろう。それほど酷い状況と言える。

 ただでさえ北海道の経済は、冷え込み始めている。その一つが中国、韓国からの観光客の激減だろう。更に震災復興の需要が徐々に先が見えてきて設備投資が控えられ始めたことが一つの先行きを暗くしているものである。

 野球の北海道日本ハムは輝いて見えるが、本体の経営は大阪の企業である。いつまた北海道を去る考えを持つかもしれないし、プロ野球がこのままプロスポーツとして生き延びて行くか不透明である。プロサッカーの灯も最近の秋春制への移行が本決まりになれば、コンサドーレ札幌が消滅してしまえば北海道からまた新しいプロサッカーチームができることは無いかもしれない。

 今、改革しなければ次は無いのだという思いで運営会社やそれを支える株主、サポーターは考えるべきである。