選挙

 曇り、全道各地で大荒れというところもあれば、この辺りは穏やかな天候となった。気温は低い。


 選挙も公示から一週間たち、テレビで政党の討論をやっているが、あの人たちの「人の話を聞け」というルールを守らない討論を聞いていると却ってこっちがイライラする。

 間違いなく出演者が悪いのだが、それを仕切るテレビ局にも問題が有る。無能な進行役と合間合間にCMが入り更に時間が短いという番組構成で、あれだけ党が乱立して出席すれば話がまとまらないのも事実である。

 だから、一体あなたたちは何を主張しているのか、どの党の意見が自分に合っているのか最後まで不明のまま番組が終わる。折角、投票先を決めようとして番組を見ているのに、結局判らない。


 結局、この選挙の争点を各政党とも明らかにしようとしていないのが最大の問題点である。この選挙の争点の一つである、原発を含めたエネルギー政策にしても、今後の年金福祉政策、医療政策についても、結局のところ何の解決策も各政党がもっていないという事だけは良く判った。

 政権政党である民主党も政策は発表しているがそれを判りやすく国民に納得させるまでには言っていない。与党に返り咲く可能性が高い自民党にしても、実際に政策を持っているのか不明、逆に言質を取られないようにするため言葉を濁すばかりで具体的にどうしますとか言わない。言っているのは安倍さんだけなのだが、最初に威勢よく切り出した領土問題、原発問題などは、既に曖昧な表現に変わり、消費税、原発の再稼働などは、言葉をそらすようになってきた。

 選挙戦術として、有権者の反発を食らうようなことは言葉にしない、人受けの良い政策を声高に叫ぶというのは常套手段だろう。自分ももし立候補者だったら、明確にすることが一部の有権者の反発を食らう恐れがあれば言葉を引っ込めるだろう。

 ただその立場を変えれば、あなたたちは国会議員になって何をするのというのが知りたいわけで、できるなら無能な人や有害な人は当選させたくないのだから、なるべく本心を知りたいのは確かである。

 そういうわけで結論は、候補者全ての言葉が信じられないというところである。あの橋下さんの言葉でさえ今では空しさを感じさせる。