口コミ

 曇り。昨日から深夜にかけて30cm位の積雪が有った。除雪車も一度入ったのだが、その後も雪が降りやまず、道路はいたるところに轍が出来上がっている。
 気温はマイナス5度くらいだろう。


 昨日から今日に掛けて、『食べログ』のやらせ問題がTVのニュースで取り上げられ、キャスターがしたり顔でやらせの害悪を説くのをみるにつけ、頭の中で次の言葉が浮かぶ。それは『目くそ鼻くそ』である。

 TVの番組の中に最近目立つのが、製造会社とタイアップした番組や、レストランなどのランキング番組である。
 
 番組中に出ているにぎやかし芸人が、食べ物をしきりに上手い上手いとほざき、製造現場の情報をすごいすごいと誉めそやす。

 そういった宣伝なのか取材番組なのか判らないような作りにして、結局は、メーカーの宣伝であったりお店の宣伝をちゃっかり行ってしまおうというものである。

 まさしく最近のTV自体が番組制作費を浮かすための「やらせ」を盛大に行っている人間たちに批難する資格は無いだろう。

 口コミサイトの草分けである価格コムは、口コミの信用度はかなりあったと思う。ただであのサイトに上がる質問に答える主のような存在がおり、そういう意味で情報の仕入れ先となっていた。
 その情報の中には、やはりサクラのような口コミが書かれていたのも事実で、その玉石混合の状態の中から有用な情報を得ることがまさしくメディアリテラシーだったわけである。

 全て真実だけをフィルターできるならば問題ないが、口コミ自体があくまでも個人の感想に過ぎず、それ自他の信頼度は、個人の質に大いに依存する者だから、一概に好評価が製品の良し悪しに繋がらないのだが、そのマスが多くなれば成るほど情報の信頼度は上昇してくる。そういった情報というのは世の中に数多く存在する。

 だから、その情報の操作を商売の道具のしようという輩も登場してくるわけで、それは、いつの世にも存在する。そしてその商売としての旨味は一時的なもので永続的に行うことはできない。

 例えばGoogleアドセンスにしても、見る人が開かなければ広告と言えないし、その仕組みが気に入られなければ、広告自体が成り立たない訳であるし、未来永劫存在すること自体、誰もが保証できない類のものである。

 誠にもって世の中は、嘘と本当そしてどちらともつかない領域の情報で溢れかえっている。テレビや新聞の情報がすべて正しいというわけでもないし、ネットの情報もどこに嘘が混じっているか見分ける力が無いと情報収集は難しい。