温泉

 雪が降ったり止んだり、その合間に太陽が顔を出す。気温はマイナス5度くらい。


 土曜日曜と、温泉に行ってきたのだが、俗世と離れて時を過ごすと、一時的だが心がリフレッシュされる。

 まあそれも気の迷いみたいなもので、また通常通りに動き出す日常という世界に放り込まれれば、また次第に体に染み込んだ垢なようなものが滲みだし、あっという間に薄汚れた感じに戻ってしまう。

 だけれど、温泉は本当に良い。名前を聞いただけでも心と体をもみほぐしてくれる。一種の洗脳である。

 露天風呂も、今の北海道は外気がマイナスだから、本当の頭寒足熱である。頭の湯気は、すぐにでも大きな湯気となり、露出した部分は、肌を刺すように冷気が染み込むが、お湯の中の体は、温泉の熱さで湯船から逃げ出そうとする。
 そのせめぎあいの中、1時間くらいもいただろうか、すっかり体はふやけてしまった。

 行く前は、付き合いだったので余り気乗りしなかったが、行けばそれなりに楽しんできた。

 また機会が有ればと思う今日である。