メーデー

  曇り、風が冷たい。気温は、10度以下だろう。

 今日は、メーデーであるが、それが何の日か知っている人は少なくなっているのではないだろうか。連休の谷間としか認識されないままになるかもしれない。今日の朝方のTVニュースでは、それに触れた放送局はなかった。


 メーデーは、日本語では、労働者の日と訳されることが多い。すなわち働く人が世界で同じ日に催しを行い、連帯を高める日である。
 労働者の日という意味合いから、日本では特に祝日とはならない。それは、少し社会主義的思想が入っているからだろう。

 日本での盛り上がりも、総中流思考が芽生えたバブルの頃より、徐々に労働者の階級闘争という意味合いから、徐々に労働運動も変換し、環境問題などがスローガンに成ったりしている。

 確かに、今の労働組合活動は、政治的であり、自分たちの権利の確保に忙しく、また、その組織の中心が大企業や公務員を中心とした人間なため、徐々に底辺の労働者との考え方の差が出てきたように思える。
 
 そうでなければ、多くの企業が行うリストラ策を黙って指を加えて見ているはずもない。

 労働者にもいろいろ区分があり、これだけ産業構造が変わり、人の考え方も多様化すれば、一つの組織として行動することは難しくなる。それが出来れば苦労は無いというのは、どの組織も同じである。

 では、どういったものが労働運動として上手く機能するのか、それとも労働者階級といった特色のある組織を作ることがもはや困難な時代になったのか検証することが大切かもしれない。