キプロス

 曇り、朝もやがすごくて50m先は見えない状態だったが、徐々にそれも消え去った。気温はプラス5度くらいと暖かい。

引用 ロイター(http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT836392320130403

アテネ 3日 ロイター] ギリシャ最大の企業連盟、ヘレニック企業連盟(SEB)のダスカロポウロス代表は3日、キプロス危機によりギリシャの景気後退が2013年に一段と悪化する恐れがあるとの懸念を表明し、ギリシャ支援プログラムの下での緊縮財政措置を成長支援策に置き換えるよう訴えた。

 ダスカロポウロス氏は記者団に対し、「ギリシャキプロス危機により直接の影響を受けており、一部の推計によると、これにより国内総生産(GDP)が最大1%失われる恐れがある」と指摘。

 「ギリシャに対する支援プログラムの成功が危うい状態となっているなか、リセッション(景気後退)が深刻化しているとの兆候が出ており、2014年に景気が回復するとの見通しは遠のいている」と述べた。

 景気後退と緊縮財政措置により国民の忍耐の限界が試されているとし、ギリシャ政府、および国際支援団に対し、これまでに適用されているプログラムを成長支援策に置き換えるよう訴えた。

 

 ギリシャ危機を発端にEUの経済不安が広がったが、その後小康状態だったものがキプロス危機でまたもやこの先に暗雲が立ち込め始めた。

 遠く離れた地球の裏側の出来事なので日本人にとって対岸の火事のように思われるかもしれないが、そうとも言っておられない。もしEUが経済不況に陥れば、日本も相応の援助を行わなければいけないし、輸出産業に国の景気が左右される状態であるので、輸出産業への打撃が大きければ日本国内の産業に飛び火する。

 もし、相当の打撃を受ければ、日本のみならずアメリカも影響を受けるだろうし、新興国の勢いもそがれ世界恐慌が訪れる可能性も非常に高い。

 根本的解決をするには、世界で一斉に借金をチャラにして始めなければならないのだが、その音頭取りをする機関が無い。国連の無力さは、既に判り切ったところだし、世界の借金を背負えるような大国も世界には存在しない。

 そのルールを唱える機関が必要である。マンガやSFでいうところの世界政府だろうが、今の状態でそれが上手く行くかどうかは非常に無理筋だろう。


 今の状態で日本の株価が上がっているのも、世界の投機筋が少しでも安定したところに資産を避難したいというものと、その流れに引き寄せられた野次馬のような投資家の影響だろう。

 他に安定した国が有れば潮が引くように去って行くお金である。その影響で国内の景気が左右されていると言っても良い。昔のように、投機という手段がアナログだった時代は、そういった冒険をする人間は少なかったが、今ではデジタルの世界である。世界中の人間が地球上のどこにいても取引は可能である。そういった環境に世界の国々は置かれているという事である。

 だから将来の不安に備えなければならないのだが、これと言って安定したものが何もない。それが非常につらいと言えばつらい。