曇り、気温は朝の6時で4度。

 北海道の桜の便りは、まだ聞かれない。一番道内で開花が早いのは松前だが、今の状況はどうなのだろう。

 そこでネットで調べると、まだつぼみらしい。開花予想は28日と来週のゴールデンウィーク開始時期と重なるようである。

 そこからここまで北上するのに1週間から2週間程度掛かるので、子供の日あるいは、その後の12日頃になるのだろう。そうすると例年通りの開花となる。

 花は桜木という言葉がある。元は、「花は桜木 人は武士 柱は檜 魚は鯛 小袖はもみじ 花はみよしの」の一部で、一休和尚の言葉とされている。

 日本人は、桜が大好きである。今のような観賞用の桜は、殆ど日本にしかないようだ。だからというのではないが、あのピンクと白の微妙に合わさった景色に日本人がなじんでいるのだと思う。

 桜の種類は、ざっと400種類以上あると言われている。ただし、北海道に多くあるものは、ソメイヨシノとエゾヤマザクラチシマザクラの3種類らしい。

 松前ソメイヨシノは有名であるが、ソメイヨシノの北限が石狩市らしい。道央では余り見かけないが、庭木としては多いのかもしれない。それより北へ行くとやはりエゾヤマザクラが多くみられる。更に道東へ行くとチシマザクラという分布のようだ。

 北海道に多い、エゾヤマザクラは、開花と同時に葉が開くため、どうしてもそれが目立つため風情に乏しい感がある。ソメイヨシノが女性系なら、エゾヤマザクラは、男性系というべきか、幹も堂々としてがっちりしている。

 やはり、写真に撮ったり花見をするならソメイヨシノということになる。あの満開の時期の木がピンクと白に染まるのは幻想的である。

 

 エゾヤマザクラは、遠くから見るのに適した桜と言える。その幹のごつごつした感が少なく緑の葉も背景の山の緑に隠れるからである。里山の中に浮かび上がるように咲いた桜の木は絵になる。そういう木である。