札幌勝利

 曇り、時々霧雨、気温は5度くらい。非常に寒い。去年も今頃は寒い日が続いたような気がするが、本当に寒い。そしてまた夏は、暑い日が続くのだろう。

 昨日は、札幌の試合が山形で行われた。試合は、0-1で札幌が勝ったのだが、お互いに得点機会が何度かあり、札幌の方が、難しい一点を入れて勝った試合だった。

 札幌の若手も試合に出るうちに試合に対するリズムを感じとり徐々に周りが見えるようになってきた。しかし、この先も今までと同じように勝ったり負けたりするのだろうと思う。

 その一つは、やはりストライカーの不在である。前田は、完全にFWでは無く攻撃的MFであり、榊はまだまだ試合の入り方に戸惑い壁に当っている。テレは将来の可能性を感じさせず、内村は腰痛持ち、横野も怪我、三上は壁に当ってそのまま浮上せず、上原はFWとしては技術が足りなく、という状況で、誰が出ても得点の気配を感じさせない。

 この先、今の若手を育てながら来年をと言っていたら、京都の二の舞いである。ある程度使える目途が立った選手は、J1に個人昇格を繰り返し、いつの間にかスケールの小さいチームになってしまった。

 札幌も、チームが昇格しJ1に留まらなければ、選手の流出は避けられない。札幌の若手だってできることなら世界のトップチームで活躍したいと考えているだろう。それを抑え込む魅力は今の札幌には無い。

 ということで、今いる選手の中から突如才能が爆発して得点を量産する選手が出てこない限りJ1への道のりは遠い。そういった選手が出てきて周りが活かされるようになって初めて上位進出が可能である。