札幌対水戸

 晴れ、朝6時の気温は9度だった。しかし、日中は夏日になるらしい。

 昨日は、厚別に札幌対水戸の試合を見に行った。今年、初厚別である。

 試合の結果は、水戸の鈴木を倒したPKのみが得点の試合で札幌が破れている。

 試合の感想は、地の利があるはずの札幌が、厚別の風を利用できず、却って風を怖れておずおずと試合をしている様だった。多くの選手が御嬢さんのようで、相手の水戸のチェックに転んでばかり、ファールを貰おうとするのは判るが、逆にチェックに来る水戸の選手を跳ね飛ばしてでもボールをキープして欲しかった。

 それは、ベテランにその直ぐ倒れるような癖を持つ選手がいる。その選手のプレーを若手には見習ってほしくない。ファールを貰う事でFKのチャンスは得られるが、それが常習化してしまうと本当に大事な時にプレーを切ってしまうようになってしまう。本当にそれは辞めて欲しい。

 PKは、水戸の鈴木の技巧にやられてしまった。趙はただ足を出しただけである。それを自然に引っ掛かったように見せて倒れた。審判もPKを取らざる負えないような転び方だった。あれは、趙の軽率なプレーであった。

 後は、札幌の選手で目に付いたのは、やはり上原の走りながらのトラップが上手くないところである。あれがJ2レベルでは普通のプレーだと思う。全力で走りながら、球にさわり自分の打ちたい場所にトラップできるのは、J1レベルである。だからサッカー選手として下手なレベルと言っているわけでは無い。

 しかし、もし本当のストライカーに成るのならあそこで上手くトラップしてせめてシュートに持ち込む必要がある。それさえできないのならFWとして輝くことは無理だろう。何度も言うが本当にサッカーが下手と言っているわけでは無い。もう一段上のレベルに行くにはそこを突き詰める必要があるだろうと思うだけである。そうやって徐々に下のリーグに行き、消えていく選手を多く見ているだけにこの先、FWでは無くサイドバックで使われるようになったとしてもトラップが上手くできなければと思う。

 何故、札幌が厚別を苦手としているかというと、あんなに風が舞うところで普段練習をしていないからだと思う。宮の沢や札幌ドームのサブグランドはあんなに風が舞わないのではないだろうか。風が常に一方向から来れば問題ないのだが、風向きが変わり更に強弱が変わるとなれば慎重になるのは判る。更にキックアンドラッシュのようにタテポンサッカーで行くのなら問題は無いのだが、でも先発が上原という事は、タテポンを狙ったサッカーだったのだろう。しかし、周りは相手の陣形をパスサッカーで崩そうと懸命にパス回しを札幌は行っていた。普通なら相手の陣内で3,4本パスが繋がればシュートに行くはずなのに、札幌は綺麗なパス回しに拘りシュートはできないという、特殊なチームになってしまっている。あれでは得点が入るわけがない。

 後半、負傷で欠場していた河合が入りチームの雰囲気がガラッと変わったが、そして、チャンスにその河合がミドルを枠に飛ばすことが出来なくて、勢いもそがれ後半の後半は球の蹴りあいとなってしまった。