札幌 vs 福岡

 曇り、湿度が高い。気温は20度くらい、歩くとじんわり汗をかく。このくらい湿度があると、汗をかいた後の下着から嫌なにおいが漂ってくる、まさしく加齢臭である。

 昨日は、久しぶりに厚別にコンサドーレの試合を見に行った。前回は、水戸の試合だったから2か月弱である。だから厚別での勝ち試合を見ていない気がする。

 試合に行こうと思ったのも、天気予報で晴れとの情報があったからである。夏らしい日差しの下で見るのも一興だろう。でもその暑さは相当だった。前日、朝の2時という事は、日曜の早朝と同じ意味なのだが、それまで飲んでいたのだから相当に堪えるものだった。

 試合は、お互いに早い段階からハイプレスの様相を見せた。そして、そこにコンディションの差が出た気がする。真夏の炎天下、地元の札幌は、ここまでの移動時間がないという体力的なものからか比較的体が動き、相手を落ち着いて交わすパスワークが出来た。それで札幌の方が徐々に福岡を圧倒し始める。

 

 何といっても良かったのは、三上が充分相手をかわす余裕を見せた点である。ワントップがあれだけ余裕でボールを保持できれば2列目の岡本、荒野の飛び出しが生きてくる。札幌の先制点も、上手く相手の最終ラインの間でボールが繋がり、岡本のシュートが決まったものだった。

 いけなかったのは、先制した札幌が得点に安心したのか、福岡に逆襲をくらった点である。少し精神的に油断するところがチームの特徴としてある。今回は同点にされなかったが、あれは頂けない。

 その後、札幌のパスミスが少ない攻撃が続き、前半の終わり近くに荒野の2ゴールが決まり、ここで漸く一安心で前半を終えることができた。

 試合は、後半も福岡を無失点に終わらせ3-0で札幌が勝利した。まだまだ詰めが甘い部分を見せたが、それでもこの勝ちは選手に自信を付けさせたことだろう。これを続けられるかが札幌のこの先を大きく変える。

 試合を見ていて感じたことは、カウンターをくらいボールが3つ繋がればシュートに打たれるという事である。相手選手がブロックを作っている周りでパス交換してというのではなく、そのブロックの中で3回以上パスが繋ぐことができれば、本当に得点のチャンスという事である。その決定機でシュートを入れる入れないは選手の力量になるのでフィニッシャーの力は非常に大きい。

 もう一つ面白かったのが、試合前練習で、足では無く手を使ったパス回しである。手を使っても良いので足よりパス精度が高いので相手との距離感を余裕をもって捌くことができる。あれは良い練習だと思った。足だとあれ程接近した場面で上手くパスだしできないので、ボールがつながらず相手を交わす連練習に成らないからである。

 もう一つ、昨日の札幌のゴールでの喜び方が何時もより低調だったことである。もう少し喜ぶかと思ったらそうでは無かった。荒野のゴール後に味方選手が駆け寄らないのは、冷たいのかと思うほどであった。

 最後におかしかったのは、堀米が足がつったかして担架で退場する時、ゴール裏のコールで担架の中で上体を起こし手を上げて声援に答えた所であった。それだったら歩いて退場しろよと思わず笑ってしまった。

 まあ、勝てて良かった。久しぶりに厚別に来たかいがあった。