顔のぼかし

 晴れ、気温も20度くらいと丁度良い。日中は暑くなりそうである。


 最近、街中を撮影するようなテレビでは、顔にぼかしを入れている番組がチラホラある。更にそれが全ての顔では無いのが不思議である。

 

 番組撮影中に顔が入っては困る人は、申し出ているのだろうか?それとも何らかの理由が有るのだろうか?それが知りたくもある。

 昔ならああいった画像も何ら問題なく放送されていた。どんなに顔が写り込もうとも一般家庭では、それを保存して置くことはできなかったし、ビデオデッキなどで録画するのも2時間とかが限度であった。

 しかし、今は違う。ディスクレコーダーは、1日中全てのチャンネルを録画できるような機種もあり、特定の情報を残そうと思えば残せる時代になってしまった。

 ただ、見る方にとって、歩く人の顔にぼかしが入っているのは非常に不自然に感じる。その映像自体が胡散臭さを醸し出しているように見えて何となく番組の質を下げているように見える。丁度、ワイセツビデオのモザイク処理のようなものである。

 これだけ映像処理技術が発達しているのだから、今後リアルタイムに別な人の顔を合成したりするのも可能になる可能性もある。そうなると、実際の現場で撮影する必要も無くなるかもしれない。別撮りの町の風景から人の映像を消し、更に別な人物を合成して入れれば出来上がりである。これなど既にSF映画などではできているから、そろそろテレビでもリアルタイム処理が出てきて、推理ドラマでは、アリバイをこれで作るなんて言う事もあるだろう。