麻生発言

 曇り、気温は涼しいと感じるくらい。丁度よい気候である。

 麻生副総理の発言問題、自民党参議院選挙圧勝で奢る気持ちは判らないではないが、その中で目立てば、出る杭は打たれるの言葉通りになる。これは、自民党の各国会議員も同じである。

 世の中に、こういった事を簡単に口走ってしまう人がいる。それは、他の人に自分の言葉を聞いてもらいたい余り、他人の噂話をあたかも本当のことのように話したり、突飛なたとえを持ち出し、興味を引き寄せようとする。本人は素晴らしい例えだと自画自賛しているかもしれないが周りから見ればあぶなかしい例えが多い。

 簡単に言えばお調子者で、小さいころから口先だけで生きてきた人間に多い。麻生さんがどういった環境で育ったか判らないが、自分の取り巻きたちにお世辞を言われて育ったのだろう。

 人は、育つ環境によって人に対する姿勢が変わるものである。それは、隠しても隠し切れない体の外に出てくる大衆みたいなものである。

 人をだましても自分が生きなければならない環境で育てばやはりそれに対応した個性が身につく。人が反論できない環境で育てば、相手の感情を推し量るようなことは無用で、自分の好き勝手な感情に任せた発言をするようになる。

 ただ、環境が変わればそれに順応して生きる術が身についていれば、そういった個性と呼ばれるものも変えることはできる。その点でいえば、麻生さんも国会議員に成り、自分が選挙に勝つために、今までしてこなかったようなこともしてきただろう。だから、小さな身内ばかりの集会で話すような感覚で物事を話してしまう事がある。

 今回の話も、仲間内の中で話すようなことを、公の場に向かって発言すれば叩かれるの自然である。

 今まで数々の失言を繰り返してきて、挫折を繰り返してきて経験を積んできたはずなのに、それが役立たないのは、やはり個性というものなのだろう。