何となく思う事

 晴れ、深夜に渡って雨がパラパラと降っていたのだが、明け方には既に雨は上がっていた。気温は4度くらい。

 朝から日本代表の試合があり、目覚めた時には前半が終わっていた。つい先程試合は終わったのだが、日本代表が3-2で勝利した。テストマッチの位置付けだからW杯本番とはまた違うが、満員のアウエィでの勝利は素晴らしい。

 今日は、午後から天皇杯の試合が行われるが、札幌の出場選手は、控え中心で行くという事なのだが、控えと言えどもゲームには出場している選手ばかりだからそこそこやれるのではないかと思う。もしかすると勝てる可能性もあるのだから期待したい。

 今日は朝からサッカーで始まってしまったので何となく、まったりした雰囲気とは程遠い。自分の目の前にある現実と戦う事が必要なのだが、徐々にその時間が少なくなると最初思い描いていた行動がとれなくなってしまう。そこが問題でもある。

 目の前にある問題に対して、ストレートにぶち当たるのも勝利の方法であるし、寝技で相手を弱らせる、或いはじりじりと追い詰めて勝利するのも一つの方法である。問題があるとするなら、時間だろう。前者は、当たって砕けろの特攻精神で短期決戦型である。勝敗の行方も判りやすいし相手にもその意思はストレートにつながる。後者は、相手も疲れ果て思考能力を失うくらいの攻めであるから相当な時間を要するし、いつの間にか絡め捕られていたという事に成る。

 どちらにせよ、問題解決の一方法であると言えるのだが、年を取るとやはり後者を選びがちになる。その一つは経験だろう。ストレートにぶつかって跳ね返されて悔しい思いをしたという積み重ねと、その痛みを味わうには年老いた体力にはつらいものがある。

 ストレートに物事を考えずにぶつかれる若さがうらやましいし、それが出来れば本当に楽だろうなと思う。それは、失っても我慢できる年齢と、失うものが怖い年齢との差だろう。その感覚の差は非常に大きい。

 というわけで、今じわじわと進みながら残り時間との競争に成る。それで成功しなければ自分が今まで生きてきた価値を失いかねない。そのひんやりした空気を感じながら進むしかないのだろう。