札幌最終戦

 曇り、気温はマイナス2度。朝は、綺麗な朝焼け色の雲が広がっていた。午後からは大荒れらしい。

 昨日は、ドームにコンサドーレ札幌の試合を見に行った。

 午前中のOB戦を見るため9時30分にはドームに到着したのだが、既にコンコースの人だかりに圧倒される。既に何時もの倍以上の人出である。

 席を確保し、一回りしたが、目ぼしいものは何もなく、赤い羽根募金のコーナーで河合の冠バッチをゲットする。余りの人の多さに何時もの閑散とした雰囲気を知っているだけに何とも言えない感じを味合う。

 OB戦は、試合中何のアナウンスも無く、誰が誰だかわからない状態になる。昔から知っている選手も頭が禿げていたり肥えていたりで時の流れを感じる。

 試合は、0-0で終わり、これがもしかすると本番の試合にも反映されるのではないかと思わせたことがまず最初の厭な感じであった。

 そして、もう一つの厭な感じは、ゴール裏が人文字で作った。「12.1→12.8」であった。既に勝利を確信した人文字は対戦相手にも失礼だし、得てして逆の結果しかもたらさない。

 試合は、ご存知の通り、一番惜しかったのがレコンビンのFKがポストに跳ね返ってゴールに成らなかったところだけ、後は、シュートらしいシュートは無かった。

 今までの勝ち試合も、決して良いシュートばかりではなく、相手のミスがらみが多かった。絶対的な選手、例えばメッシやクロリナが居ればそれは得点のチャンスがある程度見込めるが、そんな選手はいない。

 更に勝ちを求められた選手たちの動きは固く、パスミスも多かった。入れ込み過ぎというのは体の動きを悪くする。

 タラレバだが、これが上位相手でアウエーの試合なら結果は違ったかもしれない。5万個の目に見つめられて試合するという環境が選手たちの体の自由を奪ったのだと思う。

 来季に向けて、チーム編成が始まる。既に4人の新入団が決まっていて、今と同じ運営規模なら4人の選手は抜ける可能性がある。それが誰か判らないが、来季に向けて色々な動きがあるのだろう。更に残念なのは、深井選手が、膝の故障で手術し8か月の重傷だったことである。貴重な戦力が開幕から不在になるという事である。

 今年より来年、来年より再来年というように選手が力を付けて行かなければJ1定着は不可能である。どうやって攻めてどうやって守るかの方向性が漸く見えてきた。コンサドーレカラーを出すために今は産みの苦しみを辿っている所である。来年に花開くように財前監督には是非チームカラーを確立して欲しい。外国人選手に頼ることなくチームが勝利できるような姿である。

 その前哨戦であったプレーオフに参戦できなくて本当に残念である。