春の雪

 雨、気温は2度。傘を持つ手が寒さで凍えるくらいである。


 本州では、寒さ暑さも彼岸までという言葉があるが、北海道の基準では、5月のゴールデンウィーク頃まで待たなければならない。とはいっても暦は既に4月を迎えているのだからもう少しではある。それでも2か月の差は非常に大きい。

 ただし、暑さの期間が短いので、猛暑にやられると言ってもたいしたことが無いのがせめてもの救いである。でも近年は、夏場の最高気温が続く時もあるので用心に越したことは無い。

 暖かい季節に思いをはせても現実は今日の夜には雪が降るらしい。みぞれ位に成るのだろうが、春と言えども中々そこに辿りつかないもどかしさはひとしおである。

 これは、恋愛に通じるものがある。本州の気候を恋愛に例えるなら、直ぐに燃え上がる恋であり、北海道の恋愛は、直ぐには燃え上がらずじらしにじらされて燃え上がる。でもその燃え上がりの期間は短く、あっという間に氷の様に覚めるのである。きっとこれに当てはまる北海道人の恋人同士は多いのではなかろうか?

 早く、夏に成らないかなと思う今日この頃であるのは間違いない。