STAP細胞つづき

 晴れ、気温は朝の6時でマイナス2度。このところの晴天で空気は乾燥し、土埃が待っている。これも人間の厭らしい所だが、何か行事が有れば晴天を願い、今のように乾燥して体調に悪かったり、水不足に成ったりすれば雨が恋しくなる。そんなに簡単に天気は人間の意思で動くはずもない。


 昨日、小保方さんの上司である理化学研究所の笹井副センター長の会見が有った。

引用 共同通信http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014041601001361.html

新たな万能細胞とされたSTAP細胞の論文問題をめぐり、共著者の一人で理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹副センター長(52)が16日、東京都内で記者会見し、論文が疑惑を招いたことを謝罪した上で「STAP現象は現在最も有力な仮説と考える」と述べ、STAP細胞が存在する可能性を強調した。

科学者は、殆どの人間がこういった発言が苦手な人が多い。それは偏見かもしれないがインドアタイプの人間しかなれないのか、仕事を続けるとインドアタイプになってしまうのか、口が達者な人間はほとんどいないと言って良い。おしゃべり好きはいるけれど。

 今回の報道が、最初に行った理研主導の会見が余りにもショー化してしまったため、普段ならあまり食いつかない週刊誌系のマスコミが報道することになってしまった。それがこの騒動を低次元にしてしまった由縁である。

 笹井氏の会見の中にも、小保方さんとの不適切な関係が無かったか問われる始末である。元はと言えば、大きな火元は理研だった筈である。

 本当にSTAP細胞が存在するというのなら、これは大きな損失である。まさしく一人の人生を壊した行為に違いない。

 今回の騒動で理化学研究所の勇み足は、政府の特定研究機関に予算を付けるという方針の中で、その候補に理化学研究所が上げられたことに端を発しているらしい。

 その計画は4月に実施される予定で、小保方さんの論文発表もその時期前に急いで間に合わせるように仕組んだ節がある。政府予算を獲得するための箔付のようなものである。

 科学者の世紀の発見は、滅多な事では起きない。さらに、この分野では世界中に多くのライバルが存在するわけで、一分一秒発表が遅れれば先を越されてしまう世界である。二番手ではだめで一番手になってこそ価値がある。その中で、論文作成が拙速すぎ、更に学生時代の悪習が抜けきっていない所での作成であったため今回のようなことになってしまった。

 本当なら、共同研究者の査読が必要で、それをすり抜けるというのはやはり共同研究者の怠慢が有っただろう。

 今回の、騒動の責任はまさしく理化学研究所そのものにある。その責任者である、理事長に大きな責任があると思うが、あの人ももう既にただの老いぼれで、看板を背負わされた人間でしかないのは判るが、余りにも矢面に立た無すぎる。きっと本人は名誉職の自分が何で責任を取らなければ如何のかと思っているに違いない。