人の命

 曇り時々雨、気温は15度。

 W杯が始まって連日早朝に試合があるため寝不足に陥っている人も多いだろう。それにも負けず仕事を続けるには体力も

必要になる。くれぐれも健康には注意すべきだろう。

 

 何時も書いているのだが、人の命は軽い。昔、日本赤軍が中東のダッカで人質と引き換えに刑務所に入っていた仲間の釈放を要求した。その時の総理大臣であった福田赳夫は、「人の命は地球より重い」と言い、身代金と囚人の亡命を認めたことがあった。

 

 有名なせりふだったが、その後、飛行機をハイジャックしても強行突破などで人質の犠牲は止む負え無しという国際世論が形成されたように思う。何故なら、成功した犯人たちはもちろんの事、それを模倣して身代金をせしめる輩が増えれば、それだけで脅威だし、テロ組織に兵隊が増えればそれだけで次なる事件を引き起こす可能性が広がるだけであるからである。

 ただし、アフリカ沖などの海賊船の犯行には身代金が渡されているようなので、全てが強硬姿勢で臨むことにはなっていないようだ。

 あの頃の日本は、本当に純粋だった。国民も乗客の命を大切に思い日本政府の行動に対して寛容だった。その後、日本赤軍によるハイジャック事件は、起きていない。

 もし、今後日本でそのような事件が起きた場合安倍首相はどういった行動をとるだろうか?

 強硬姿勢を貫くのか、それとも人質を解放してもらうために身代金を手渡すのだろうか。

 しかし、世界のいたる所でテロないし大量殺戮が行われ、人の命は失われていく。その重さは地球より重いなどということは無く、大変軽いものである。

 それが現実である。