対 群馬

今日は晴れ、気温は8度。

土曜日の試合について。CSでみた。


 間違いなく、新監督に代り戦術理解度の差が選手個々に有り、その理解度の差が思わぬミスを生み、更に今まで染みついた形を知らず知らずにやってしまう。何時もならこう動いていたのに、新しい形はこう動く、それが異なれば連携は取れない。

 何故ここまで破綻したのか?

 やはり言語の壁が相当大きいのだろう。話す内容が日本語で無いため、監督に質問しにくい。さらに交代から時間が無く十分なコミュニケーションが取れていない。

 監督交代の時期が遅すぎた。もし、本当にそれを考えていたのならもっと早い時期だったろうし、この時期の交代だったとしたら日本人監督の方がまだ良かったのかもしれない。

 もしこのままズルズル負けて下位に沈むようなら、監督交代を行ったGMはじめそれを認めた社長の責任に成る。更に、成績不振で終了後に監督交代に成るのだとしたら、今回の監督交代は、札幌にとって負の影響しかもたらさなかったという事に成る。


 試合は、群馬が上手かったというのではなく、選手間で戦術をどれ程共有できているかの差だった。その一つが、札幌の選手がボールを失う事に怯え、周りが見えていないという事だった。それが若手で無く、ベテランにも見えたことが情けなかった。

 相手に囲まれてボールの出しどころを失いバックパス。それに慌ててキーパーがミスキック。最近そういったミスが目についてばかりである。

 落ち着いてやればよいのに、相手の何でもないプレスに慌ててボールを蹴って相手ボールにしてみたり、ボールをこねくり回してパスの出所を失う。

 攻撃では、折角ペナルティエリアに入っているにも関わらずタイミングを逃し相手にブロックされ、また後ろに戻す。それが繋がればまだしもミスしてカウンターを食らう。

 コーナーキックは、どれもこれも可能性の無いボールを蹴るし、誰も競れない。守備では相手の攻撃を頭で跳ね返せるのに攻撃では自分たちのボールにさえできない。これ程不思議なことは無い。相手ゴール前で守備をしようとするからゴールマウスに届かないのだろう。

 都倉選手と内村選手の呼吸は合わず、何故その組み合わせを選んだか?息が合うまでまた時間が掛かるのは傍目からも判る。その理由は、お互い裏に飛び出してナンボの選手で周りの選手の動きを見てボールを回すことが苦手である。そういったコンビプレーをしてきたことが無く。良いボールを貰ってドリブルという形でしか攻撃できない。

 それが出来そうな前田選手は、スタミナがない。小野選手は怪我、では誰がそれを行うのか?砂川選手くらいだろう。しかし彼もこの試合では、ミスパスばかり繰り返す。

 ハッキリ言って、札幌の選手が新監督の作戦の意図を理解するには、相当な時間が必要だろう。今季は終了だろう。もし上位に食い込むとしたら相当な監督の手腕が必要だろう。何となくだがそういった事が得意な監督ではなさそうである。