政治

 曇り、気温は零度。

 昨日、安倍総理衆議院解散を表明した。昨日書いた通りで、自分の総理大臣の任期を伸ばすための解散と言わざる負えない。

 権力者には3通りのタイプが居る。己を知るタイプと己を知って尚も権力の虜に成るタイプ、そして最も恐ろしいのは己を知らず権力を持つタイプである。

 己を知りるタイプは、その権力の重圧と恐ろしさに如何に区切りをつけて他に手渡そうと考える。そして下野して権力に対して評論家に成る。

 己を知りながら権力を手放そうとしないタイプは、その権力の誘惑に負けてしまう事が多い。その誘惑は時には公民に犠牲を強いる。ただし、己を知っている分破滅も早いと言える。

 そして最後のタイプは、自分自身の姿を魔法の鏡で見る。何時までも年老いず誇らしげに映る姿を自分の本来の姿であると考えている。そこに反省や失敗は存在しない。

 安倍総理はどのタイプかここでは言う事はできない。その本来の姿を知ることは誰も出来ない。できるとするなら遥か彼方に存在する神のようなものだろう。

 ただし、誰もがその3つのタイプの中で揺れ動き、変化していく。権力に溺れる人間も、その自分の姿に気付く時があるだろう。そしてその姿に嫌気を差すことも有るだろう。それが切っ掛けで変わることも大いにある。

 そして評論家に成るタイプも、己を知りながら権力から離れたなら、潔く沈黙すべき時もある。何故権力を持つ時に変えることが出来なかったのか反省すべきだし、その実現は次の世代に託すべきである。その力が無ければ沈黙すべきだろう。

 多くの政治家が現れ消えていく。決して政治は良くならない。それは、国民の現在の姿を映す鏡だからである。鏡に映る姿が醜くてもそれは受け入れなければ事実である。