曇り、気温はマイナス12度。寒暖の差が激しい。
原油価格が極端に下がっている。このところのガソリンの小売価格は、1リットル129円以下になっている。漸く10年前に戻った気がする。
引用 ロイター(http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0L02GU20150127)
米ゴールドマン・サックスの首席商品アナリスト、ジェフ・キューリー氏は、中国などの新興国の原油需要の増加が減速すると予想されることから、原油価格は長期にわたり低水準で推移するとの見通しを示した。
(中略)
今年1月16日には約6年ぶりの安値となる45.19に下落した。
ゴールドマンのゲーリー・ コーン社長は26日、CNBCに対し、原油価格は1バレル=30ドルまで下落する可能性があるとの見方を示している。
1バレルは、およそ159リットルであり、今の原油価格は1リットルあたり約0.28ドルで110円換算では、31円相当である。ガソリン価格は、それに精製費や輸送コスト、税金が掛かるためそれよりも高く市場に出るがそれでも100円近くに下がる可能性がある。
去年の今頃、1バレル100ドルを突破していたことを考えると急落に等しい。
今後の予想では、引用した記事にも書かれているように更に下がるという予想と、下げ止まりしやや上がるという予想があるが、100ドルには戻らないという予想である。
これによって産油国が影響を受けるが、最も影響を受けるのがロシアと言われている。世界一の産油国はサウジアラビアなどの中東諸国と思いがちだが、今は、ロシアが一番の産油国である。この値下がりは、原油輸出が経済の原動力だったロシアにとって死活問題である。
しかし、その原油高で潤った事が、石油を原料とする産業を衰退させ、他の資源に頼るように仕向けたことがエネルギーシフトさせることに繋がったのだから皮肉なものである。
寡占状態や、高値が続けば他の技術やモノに競争力が付き、徐々に競争相手のシェアが大きくなる。何時までも世界でトップシェアを誇っていてもその栄華は地に落ちることに成るのは定理と言って良い。
今、世界でトップに成った国や企業は、その巨大さゆえに方向転換できなくて消え去って行く。そのことを常に考えていなければ未来は無いのだろう。