対 長崎

 晴れ、気温は零度。

 昨日は、ドームでコンサドーレの札幌開幕戦に行った。ドームに到着した時は既に12時20分頃だったがまだ入場が終わっておらず長蛇の列が続いていた。入場者数が1万8千人を超えたという事だが、開場時間が遅かったのだろうか?

 試合での札幌のチャンスは前選手のポストをわずかに外れるシュート一本のみで終わるという完全に負け試合だった。家に帰ってビデオを見直してみたが、相手への圧力が不充分というか、守備が下手というしかない。まだ前節の方が相手を2,3人で囲む守備が出来ていた。

 今年は、ゲームの記録では無い選手の寸評と言う形で記録を残すことにした。

 ク:ゴールキックのミスが多くチームのリズムにストップを掛けた点は残念。相手のシュートもそれ程受けなかったが、あの一本は位置取りが良ければ防げたかもしれない。開幕初戦と比べて評価が下がった。まだ若さゆえの調子のムラがあるのかもしれない。

 櫛引:あの得点シーンで競り合いに行った分相手に反転させない圧力も必要だし競れなかったの点もマイナス。バックラインの位置取りも守備もまだまだ。

 河合:後半途中で交代。走りまわっていたのだが、あの守備は、センターバックでは無くスィーパー的な役割だった。今回の長崎の場合真ん中でどっしり構え周りを守備に走らせるのが良かったと思う。本来のボランチに上げるべきだと思う。その意味でパウロンと交代し次節の役割はボランチと思わせた。

 福森:相手の駆け引きに対して経験値が足りない。運動量は有り左足からのパスは魅力的だが、それ程足は速くないため抜かれることが多い印象。3バックがそれ程走力が期待できないためバックラインがどうしても下がる原因になっている。

 石井:今回は、見るべきところが無かった。完全にサイドを抜かれる場面が多く、相手にチャレンジできずただズルズルと下がる守備。プレスに行っても交わされるという点で残念である。やはり一つ前で起用される選手だと思う。ここは、試練だと思う。

 前:ここも守備に追われ前の宮澤選手との息も合わず苦戦の原因となった。サイドを相手に走られると止めることができない。落ち着いてはいたが、この先を考えるともう少し若さとサイドへの思い切った攻撃参加が必要。少し遠慮が有ったか。

 上里:落ち着いていたが、相手のプレスの前に良いボールを前に出せていなかった。更に攻撃のタイミングでボールが集まるが、攻撃のアイデアが無く裏に蹴り込むだけになってしまった。守備も相手の動きに有効なプレスが掛けられず良い所を見せることはできなかった。

 稲本:上下動は良いのだが、一人で動いてもボール奪取はできない。周りとの連動が必要なのだが、守備の呼吸が合っていない。ベテランで若手の選手を盛り立てなければならない役割だが元々そういったタイプでは無いのかもしれない。小野が居なくてはやりたいことができないか。

 宮澤:イエロー2枚で退場は頂けない。若いころから期待されFWから入り色々なポジションを試された結果、マルチプレーというべき存在なのだが、悪く言えば中途半端に育った。テクニックは有るのだが、相手を跳ね返す、或いは交わすといった能力が有ればもっと飛躍できるのだがそれが今年もまだ見せてはくれない。前半、相手へのプレスを掛けてはいたが周りとの連携が鍵。

 都倉:今日も残念なプレーが多い。体力で強引に行こうとするが相手が上だった。ことごとく前進を阻まれ攻撃に繋げることはできなかった。去年後半の動きに戻っていない。ナザリトとの前後左右の位置取りが機能していないのも本人に役割に迷いがあるのかもしれない。自分が走るのかナザリトを走らせるのかその辺りのコンビネーションが無い。

 ナザリト:札幌の攻撃を一身に担っていたが、相手からきちんとマークを受け、更に先制されたため相手がきちんとゴール前を固めるため完全に封じられた。それを抜き去る技巧はまだない。大化けするにはそれでもシュートを決める力が必要。

 二ウド:次節のための交代投入なのだが、完全に流れに乗れなかった。周りに指示する選手が居なく攻撃の仕方を理解して居なかった。今週の練習でそれが出来るかが次節先発できるかのカギとなるだろう。攻撃、守備には見るべきところが無かった。

 パウロン:これも次節先発させるための肩慣らしという所だった。ハイボールは確実に跳ね返す力を証明したので、次節は先発するだろう。

 内村:残念ながら、攻撃に絡めず力を発揮できなかった。次節先発に成るのか。


 この試合は、開幕という事で選手が変に力み過ぎていたように思う。積極的な守備が全体で出来ず場当たり的に守ってしまった。そのため無駄走りが多く攻撃も単調になるなど明るい未来を見せることが全くできなく、多くのサポーターをがっかりさせた試合である。

 相手の長崎が札幌を研究していたのも事実だろが、それを打ち破る力を付けないとJ1に上がっても苦戦は必至である。その力を見せつけるスタートダッシュを期待したがやはり守備の約束事が長崎に比べてきちんとできていなかった。


 次節、荒野、宮澤が出場できないので、更にメンバー変更は必至である。今から少し予想してみる。

 最終ラインは、櫛引、パウロン、福森に成るだろう。その前を思い切って上里、河合、稲本と守備的に行くか、或いは、今節途中出場した二ウドを入れた、右から二ウド、上里、稲本、前、或いは堀米とするかだろう。

 3-3-2-2と攻撃に重心を掛けるなら、前は、中原、ナザリト、都倉、前と並べるか、3-4-1-2とするなら

前田をトップ下にして都倉、ナザリト、或いは内村、ナザリトと予想してみる。

 相手の福岡は、アジアの壁(アジアの大砲の次に来るのは偶然か)が監督だから守備的に来ると予想して攻撃に力を掛けるはず。

 しかし、次はどうしても勝ちたい試合である。昨日以上に選手のやる気に期待。相手に得点を入れられても下を向くのはご法度。昨日下を向いていた選手は次節起用しないというくらいの規律が必要である。