晴れ、青空が見渡す限り広がっている。こんな空は2週間ぶりくらいだろうか、気温は18度。
昨日のなでしこの試合、直接見れなかったがネットの情報から劇的勝利を挙げたのを知った。これまでの試合、最少得点差で勝ちあがりまさしく強運の女神がなでしこの背中を押している様である。
普通なら負けてもおかしくない展開で、なでしこのシュートも決定機を迎えるようなものが無く、それでも最後はオウン選手の活躍でゴールを上げて逃げ切るというのは持っている。
こんな強運がコンサドーレに有れば今頃首位を走っているだろうと無い物ねだりの様な感想を持ってしまった。甲子園の高校野球でもそれ程注目を浴びていなかった高校が、あれよあれよという間に勝ち進み決勝に進んだようなものである。そして決勝の相手は下馬評の高かった超有名校と言うようなものである。
応援している側は、ここまで進めただけでもたいしたもので優勝など思いもしない展開だが、応援するからには優勝して欲しいと張り切って応援するようなものである。
確かに前回の覇者が無様な姿を見せるわけには行かないが、4年も経てばメンバーも変わり実力も異なるところで連覇など無理筋なものなのだけれども、今回のなでしこは4年前に大会に出ていた主力が殆ど残っており、衰えるどころかその若さのパワーを円熟という少し色っぽい言葉に替えて登場した。そしてその円熟したプレーで地味ながらここまで勝ち上がってきたのである。
大方の予想では、決勝の相手のアメリカは、体格差を生かしゴリゴリ前線にボールを送り込みゴールに迫って来ると思われている。きっとそうされたら、いくら円熟味のましたなでしこでも後ろに下がら負えず、厳しい戦いに成ると思われる。そういう試合展開は、素人の自分でも想像できるものである。
その相手の圧力を受け流して勝利を手繰り寄せるには、やはり如何にその圧力を忍者のようにひらりと交わし、すばしっこさ(パスワーク)で相手のゴールに迫るしかないだろう。
弁慶と義経のような戦いに持ち込めれば勝機はあるが、相手より先にへばってしまえばそこで終わりだろう。決勝の相手のアメリカの方が一日長く休養が取れるため体力的には不利な状況で、佐々木監督はどのような手を打ってくるか気に成るところである。
努々、無様な戦いだけはして欲しくない。日本人が好む玉砕戦法で散るのもまた楽しからずやである。