エンブレム問題

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引用 東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015090290070255.html) 

二〇二〇年東京五輪の公式エンブレムについて、大会組織委員会は一日、使用を撤回し、新デザインを選び直すことを明らかにした。新たに別の作品との類似性を指摘する意見が上がり、デザイナーの佐野研二郎氏(43)が撤回を申し出た。主会場である新国立競技場建設案に続き、大会の顔であるエンブレムも白紙撤回される異例の事態。すでにエンブレムを使用しているスポンサーなど各方面に影響が出そうだ。


 きとっとこの問題については、ネットのいたる所で多くの意見が上がっていることだろう。余り話題に成り過ぎたものに関してはblogに上げたくは無いのだが、部外者として一言。


 国民の多くの人の間では、国立競技場、エンブレムと続いた出来事について組織委員長である森元首相の影を感じずにはいられないだろうし、彼の存在が却ってオリンピックにグレーな印象を与えていることは否めないだろう。

 更に問題なのは、2つの事柄に共通している権威の利用が空回りしていることだろう。昔なら、何かの賞を貰った、大学の教授という肩書は、一般人を黙らせることができただろうが、今は却って権威と言うものを振りかざすことで一層の反発を生むことがある。

 更に、今回の問題の佐野氏に付いては、ネット上でも話題に成ったが審査グループでお互いに賞をやり取りしていたのではという疑惑がある。

 これだけ多くの広告が氾濫している日本で一部の人間がその地位を利用してお互いの私欲を肥やすような事は考えられないのだが、一部の特権デザイナーが存在するのだとしたら問題は大きい。

 国立競技場のデザインも世界的に有名なザハティ氏ありきの選考で無かったかと思わせる経過を辿り建設費用までは思いも至らず巨額になっても何とかなるさという組織の実態を浮かび上がらせてきたので、今回の件も必ず何か裏が有り、その陰で私腹を肥やしているのだと思われたと思う。


 今回の大会の組織委員会の委員長を選んだのは、安倍首相である。連続で起きた不手際について何らかの処置を取らないとひいては自分の支持率を落とす結果につながりかねない。

 自民党の得意技だった利権構造というものが、民主党政権後に返り咲いたことでイメージを回復したのに、今後またそういう目で見られかねない状況になってくるだろう。