報道

 晴れ、気温は19度。

 昨日は、日中道央道を走行していたのだが、大変な土砂降りであった。これ程酷いと運転するのも危険なくらいだった。今日も、雨雲が発達する地域があるらしいので自然災害には気を付けたい。

 昨日の続きに成るが、オリンピックエンブレム問題。この発端がネットでの指摘だったが、騒ぎが広がり取り下げる間静観していたのが新聞、テレビなどのマスゴミである。

 そして、組織委員会が取り下げを決定した途端に非難を繰り広げるようになるのは本当に片腹痛い。報道の意義が権力に対する見張り役だというのに、それを忘れ権力におもねる報道をしていたのに、それが地に落ちれば叩きだす。それが本当に公器と言えるのか甚だ疑問である。

 今回の発端に成った2ちゃんねるであるが、匿名性を利用した言葉が多いし、大勢で寄ってたかって一人の人間を攻撃する様はいじめ社会を連想させる。それが、ある意味大人たちにとって嫌悪感をもたらすのだろうが、そこには、人間の隠れた本質が露わになる。

 世間は、本質的には頭を出した人間につらく当たることが多い。それは、自分たちが成しえなかったものを手に入れた嫉妬があるのだと思う。それが、世間と言う本来何も基準が無い所から明らかに抜け出そうとした人間、或いは、もう自分たちのレベルには無い人間には、本当は陰口をたたきたいのである。

 本来なら陰口なので表には出てこないはずの中傷が、匿名という守られた空間があるが故に思い切り外に噴出するのである。

 しかし、それが全て陰湿でいじめかと言うとそうでもない。その中に問題の本質が隠れており、本来ならなあなあで済まされる大人社会に一石を投じることもある。

 そういう、良いも悪いもが合わさったものが匿名掲示板というものである。マスゴミが権力におもねるようになり、今まで不正をただすために、新聞や雑誌に頼っていたものが、匿名掲示板にその役割を移そうとしているのかもしれない。今までマスゴミの人間たちが自分たちこそ正義だと世間に鉄槌を振りかざしていたはずが、徐々に権力の犬となりそちらにあたかも尻尾を振っている姿があからさまに成るにつれ、それを感じた者たちが徐々にその姿に反感を覚え始めたのだと思う。

 この先、権力に対抗する手段が匿名掲示板に移ったとして、この先、その存在が変質する可能性もない事は無い。インターネット上にあるコンテンツなので、何らかの方法で情報操作することが可能である。それは、中国がネットを検閲し、共産党政権に不利な情報を流さないようにしているように、日本でもそういった事が起きる可能性もあるからである。


 ライブドアのフジテレビ買収問題に端を発した、ネットと既存のマスコミの権力争いは、マスコミが自分たちの権力を守るために権力者に擦り寄ったことで、公器という使命を終えたのだと思う。それからは、如何に今までのように甘い汁を吸い続けるために生き延びてきたようなものである。

 本来なら、マスゴミと呼ばれる前に自分たちでそういった流れを断ち切り原点に返るべきだった。スポンサーや、タレント事務所の顔色を疑い、それに逆らわないように生きることが自分たちの為という考えを脱ぎ捨て生まれ変わる必要が有った。

 今後も、権力に対する監視はネットに主流は移るのは確実である。既存のマスゴミは既に生まれ変わることは無いだろう。あるとすればそういったしがらみのない所から新たに生まれ変わるしかない。