VW問題

 曇りから晴れ、気温は14度。

 夜中は風と雨が強かったが朝方は落ち着いてしまい、何となく拍子抜けした感じである。午前中は仕事に成らないのではないか思っていたからである。それでも、道北の方は風が強いらしいので何らかの被害が発生しても最少であることを願うだけである。


引用 朝日新聞http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKCN0RV5IH.html

環境保護局(EPA)は1日、独フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>の排ガス不正操作問題をめぐり、リコール(回収・無償修理)実施の可能性が高いとの見方を示した。

 EPAの報道官は「VWに対し規則違反への対処を要請する。不正操作の対象となった車両のリコールが実施される公算が大きい」と述べた。

 ただリコールの具体的な日程などについては言及しなかった

 この件、まだニュースとしては続いているが、日本で販売された車は無関係と言う事で徐々に関心が薄れてきている。ただし、多くの車が販売されたアメリカ、EUなどは今後の処理に話が移り始めている。

 

 今後巨額の損害賠償請求もありうるし、懲罰的罰金もありの、今後の業績に影響するマイナスイメージを合算すると会社自体が潰れる可能性がある。

 ただし、VWがドイツの一大企業であり、政府としてはつぶせない会社なので国と国、或いはVWのロビー活動でその費用をできるだけ圧縮する方向に進むだろう。

 更に、その不正を黙認していたらしいEUの関係部署は、EU内では、EU製造の車を売るのがEUのためという考えからそうしていたのだろうから、その意識はEU共通のものだろう。

 ある意味、EUの環境規制は、EU以外の国の車が入り込めないようにするための関税障壁であり、EU内で日本の車が売れることを好まない意識の表れだと思う。

 日本にも、国産を守ろうと意識があるようにEUでもアメリカでもそういった考えを持つ人がいる。アメリカ共和党の大統領候補を争うトランプ氏も、日本車がアメリカで製造されているにも関わらず、日本国内でアメリカの車が走っていないと演説していたらしいが、人間と言うのはそういうものである。

 良いものは売れるという建前があるが、それとはべつに贔屓する感情は人間には存在する。それを払しょくすることは中々難しい。

 今回、アメリカでのVWの不正の前に起きた、GMの欠陥隠しは、さすがにナショナルブランドだけあってトヨタの時と比べて処分に格段の格差を認めた。そして今回の件の処分がどうなるかだろう。

 この中で感じるのは、日本企業は世界の中で一匹オオカミのように戦ってきたのだという事である。国内でも様々な規制で企業に不利益をこうむることもあり、更に世界では溢れる日本製品に嫌悪感を抱かれる。

 この件で感じるのは、もしこの不正をトヨタが行っていたらと言う事である。そうだった場合、EUアメリカの対応がどうだっただろう。既に企業として立ち行かない所にいってしまうかもしれない。

 群れることが正しいわけではないが、群れないと生きていけないという社会の仕組みが存在する。国と国の関係もそんなところである。