ノーベル賞

 晴れ、気温は4度。紅葉が進む気温に成ってきた。

引用 毎日新聞http://mainichi.jp/shimen/news/20151006ddm002040024000c.html) 

今年のノーベル医学生理学賞受賞が決まった大村智(さとし)・北里大特別栄誉教授(80)は、自然界から役に立つ化学物質を見つけ出して数々の抗生物質の開発に結びつけ、アフリカなどの毎年約3億人を感染症の危機から救っている。70年前の1945年にペニシリンの発見で同じ賞を受賞したアレクサンダー・フレミングをはじめ著名な科学者を輩出してきたこの分野で、大村氏の上げた成果は質量ともに世界で類を見ない。輝かしい実績の背景には、「オリジナリティー」への大村氏のこだわりと、積極的な産学連携があった。

 日本で医学生理学賞を貰うのは3人目であり。薬学系では初の受賞となった。業績に関して色々な話が報道され、研究者としての努力と部下の研究者を率いたマネージャーとしての能力が高かったのだろう。

 ただし、この分野でノーベル賞を貰うというのは予想されていなかった筈、ノーベル賞を貰うだろうという候補にも挙がっておらずノーマークだったに違いない。というのは失礼な事だが、ガン、免疫、iPS細胞など時代の先端を行くところに目が行気がちだった。

 地球に住む誰もがその功績を認められるわけでは無い。そこには、自分の業績を明らかにすることも大切だし、それを多くの人に知ってもらうための努力も必要である。それが無くてはこの賞は得られない。

 日本人の先達たちが日々の努力の結果でこういった賞を貰えるというのは大変栄誉な事であるが、この先日本人の若い人たちがそういった賞を貰えるかどうかである。

 目先の利益に飛びつき、基礎的な分野をおろそかにする風潮がはびこり、一人のスタンドプレーを抑え込み横並びに成ろうとするシステムがある限り中々その芽は出にくい。

 

 だけれどもそういった環境でも頭をもたげ抜け出す人がいるからこそノーベル賞を貰えると言えるのかもしれない。そういった叩かれても頭を出す人間が今後も現れないといけないのだろう。