対 水戸

 晴れ、気温は6度。


 もう既に過去に成ってしまった水戸戦の試合を振り返る。CSで見た。

 試合は、前半攻勢に出た札幌だったが中々得点を得られなかったが、相手のペナルティエリア内のハンドでPKを得、これを都倉が豪快に決め先制する。

 後半、前半飛ばし過ぎたせいかあるいは、勝たなければならないということで守りに入ったためか、選手の足が速い時間に止り始める。結果論に成ってしまうが、脚が止った選手を早く交代すべきとテレビを見ながら思っていたが、監督の考えは違ったようで、出ている選手をそのまま使うのを選択したようだ。

 その後、相手に同点弾、追加点を決められ、その間札幌の反撃は見られず、悔しい敗戦。勝とうあるいは逃げ切ろうという思いがプレーに消極性を生み、惨めな敗戦。

 今シーズンのJ1昇格は、夢物語となった。ハッキリ言ってしまえばこれが実力で、何といっても夏場の失速が痛かった。FW陣が得点を決められず、DF陣は失点を防げず、中途半端な段階で監督交代に踏み切っても良い方向には向かえなかった。

 ハッキリ言って、外国人選手が中途半端な選手ばかりだったというしかない。これが日本人選手で成長の途上にあるのならまだしもチーム内で育成していくというのは、やはりJリーグでは厳しい。外国のリーグなら他のチームにレンタルして別の選手をレンタルするという動きをするだろうが、ここは日本でそれ程レンタルは活発では無いし、弱小チームで金が無いと言っているチームにはそれも不可能だった。

 残り一試合、気持ちよく終わりたいが、来年の事を思うとそれ程喜べない。その不安要素は、

1.監督がJ1レベルの監督では無い。その片鱗を見せつけてくれたなら良かったが、残念ながら無かった。

2.若手が思ったより伸びなかった。常時使われた堀米選手は漸く伸びしろを見せたがその他の若手はこれと言った成長が見られなかった。

3.河合を含むベテランが頑張ったが来年も頑張れるとは限らない。小野、稲本の怪我がちな所が気がかり。それに代わる若手がやはり上に上げたように上手く育っていない。

4.来年のFW陣が都倉、内村だと厳しい。こちらも来季確変するとは到底思えないパフォーマンスだった。

5.今シーズン活躍できなかった多くの控え選手を来年どう扱うか。入れ替えは、レンタルしている選手の処遇は?

 今シーズンは、選手への負担が大きかったのかもしれない。怪我が相変わらず多いし、監督の途中交代、補強の失敗など数えたら失敗する要因が多すぎる。

 当然、補強担当者の目利き、現場に顔を出す社長の存在というのもあるだろう。その中で札幌が向かう方向性がJ1と興業を両立させるという2匹のドジョウを目指すというまだ未熟な札幌にとって難しいミッションだったのだろう。

 来季に向けて、社長などは、如何にサポーターを繋ぎとめるために最終試合までに何を言うか考えているのだろう。サポーターに夢を見させることも必要だが、やはり今年の反省をしっかりしてそれをきちんと報告すべきだろう。

 やはりそこから一歩が始まる。去年のように稲本の移籍を発表することでその反省を怠ってはいけない。

 最終戦はドームに行くが、最後の来季へ向けて本当にJ1に上がることができる計画性のあるプランが聞けるかどうかである。感想はその後に書くことにする。